-- 15 -- ページ15
テソンに押された背中。
駆け出しは足は軽くて
さっきでてったジヨンを追いかけた。
曲がり角。
その向こう側にはふたつの声。
GD「返事はまだだけど。
俺はAをちゃんと幸せにするよ。」
YB「……俺にいちいち言わなくても。
勝手にしたら？」
あぁ、私はどこまで自惚れてたんだろ。
もしかしたら止めてくれると思ってた。
根拠なんかどこにもないのに。
GD「おい、ヨンベ。
あの子と最近別れたのはなんで？
ヨンベがふったんだろ？
腹くくったんじゃねーの？
いつでもAがお前のそばにいると思ったら大間違いだからな。
伝えれる時に伝えなきゃ二度と伝えれないことがあるのを忘れんなよ。」
そう言うジヨンの声は聞いたこともない低い声。
よんべくんが彼女と別れた？
知らなかった。
なんら変わらないよんべくんだったから。
それだけのことでこんなに嬉しいなんて
本当に私はどこまでも嫌な女だなって思った。
ジヨンの最後の言葉は私に言われてるみたい。
そう、だから。
言わなきゃ。
ジヨンに。
よんべくんに。
言わなきゃ。
ごめんなさいって。
よんべくんがだいすきって。
言わなきゃ。
そう思うのに手は震えて
足もすくんで動けない。
テソンに背中を押してもらったのに
ジヨンの言葉も心に響いたのに
臆病な私はその場を離れた。
体調不良って仮病をつかって
同棲と化してるよんべくんのお家に帰ってきた。
ぐるぐるぐるぐる
ソファに横になって
彼らを好きになった10年前のことから
色んなことを思い出してた。
いつの間にか外は暗くなってて
いつの間にか私は眠っていて
いつの間にかお月様の光に照らされたよんべくんの顔
「ただいま。」
『おかえりなさい。』
ふふって2人で笑ってくすぐったいこの雰囲気が
寝惚けているからか今は心地がいい。
このまま寝惚けてて。
夢から覚めないで。
よんべくんのほっぺたを包んで
私の記憶の中で初めてのよんべくんとのキスは
私の涙で少しだけしょっぱかった。
これが最後のチャンスだったって
知ってれば私は言葉にできたのかな。
また当たり前のように"明日"がくると思ってたから。
また太陽みたいに笑うよんべくんに
おやすみって
おはようって言えると思ってたから。
YB「A？…A！？」
なんてとこでタイムリミットがくるんだろ
ってやっぱり最後にも夢を恨むんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
homie.(プロフ) - couさん» 最後までお付き合いくださってありがとうございますm(_ _)mとても励みになります！ (2017年8月24日 12時) (
レス) id: 1f5947a71e (このIDを非表示/違反報告)
cou(プロフ) - お見事でした！いつもひきこまれます♪他のも楽しみにしております！ (2017年8月24日 8時) (レス) id: 9901c9b5bb (このIDを非表示/違反報告)
homie.(プロフ) - couさん» ありがとうございますm(_ _)m更新サボり気味でごめんなさい。こちらはずばばーっとがんばりますので最後までお付き合い頂けたら幸いですm(_ _)m (2017年8月19日 17時) (レス) id: 1f5947a71e (このIDを非表示/違反報告)
cou(プロフ) - すごくおもしろいです。どのお話もすごく好きです。 (2017年8月18日 16時) (レス) id: 9901c9b5bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：homie.
| 作成日時：2017年8月17日 0時
