23話 尊厳（3） ページ11
インカﾗマッ様はフゥと息を吐くとポツリと呟いた。
インカﾗマッ「私・・・滝吉さんが私だけではなくアイヌの為に怒ってくれたこと。凄く感動しました」
A『・・・当たり前です。あの店主には道徳心がありませんね・・・あ、私も人のこと言えませんか・・・』
インカﾗマッ「滝吉さんはとても心が綺麗で優しい方です」
A『・・・え？』
私は、沢山の人を殺したのに？
沢山の人を傷つけたのに？
インカﾗマッ様は簪を取ると、私の前髪に差し込んだ。
インカﾗマッ「コレは貴方に贈ります」
A『頂けません。インカﾗマッ様が欲しかったんじゃないですか』
インカﾗマッ様は首を横に振った。
インカﾗマッ「元々貴方にあげようと思ってたんです。今日、私と話してくれたお礼に」
A『・・・・でも』
インカﾗマッ「でもたった今理由が変わりました。滝吉さん」
インカﾗマッ様は綺麗な微笑みを見せた。
真っ赤な瞳が私を優しく映し込んでいた。
インカﾗマッ「貴方のアイヌに対する理解と優しさにお礼をしたい」
「本当に有り難う御座いました。
滝吉さん」
インカﾗマッ様は私に手を差し出すと、頬を赤く染めた。
インカﾗマッ「またお付き合いして貰えませんか？」
A『・・・！！ はい、喜んで』
それから私達は街を探索し、由竹兄さん達と待ち合わせをしていた旅館にへと入った。
簪は恥ずかしいので懐に閉まっておいた。
これを付けるのはインカﾗマッ様みたいに大人っぽくなった時と、カノ様みたいに可愛らしくなったときにしよう。
そう心に誓って。
ーー
翌日。
チカパシ「インカﾗマッ！俺今日は滝吉と出掛けたい！！」
インカﾗマッ「アラ。じゃあ私は白石ニｼパと出掛けましょうか」
白石「え、あ、うん。いいと思うよ。
・・・じゃあ、またねAちゃん達」
今日はチカパシ君と二人きりで街を歩くことになった。
チカパシ「谷垣ニｼパは足を怪我してそれをアシﾘパと杉元ニｼパたちに助けてもらったから――」
チカパシくんは谷垣様の話を私に聞かせてくれる。
そして、チカパシくんはよくインカﾗマッ様のことも自慢気に話していた。
A『チカパシくんは御二人のことが大好きなんですね』
チカパシ「うん！・・・俺には家族がいないから。あの二人は俺の恩人なんだ！」
・・・・てことは、インカﾗマッ様は由竹兄さんがいるのに谷垣様の奥様のフリを？ん？
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よいよいの宵さん(プロフ) - ありがとうございます！早速見に行ってきます！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 有り難う御座います🥺🙏【白文鳥∧( 'Θ' )∧】で出てくると思われます･･･【不屈の羽】という作品はpixivで全話投稿済みです！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - pixivも見に行こうと思うんですが名前はなんですか？教えてくださると嬉しいです！色々と把握しました！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 嬉しいお言葉を有り難う御座います！垢が切り離されてしまったためここでの創作は卒業致しました😭💦pixivで現在活動を再開しております。カラコエも時間を見つけ書き直す予定です。そちらで是非また読んでくださると嬉しいです！ (2022年9月2日 22時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - 楽しみに待ってます！！白石落ちが少なくてこんな作品探してました！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年8月26日 17時) (レス) @page19 id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年3月7日 11時
