216話 似た者同士（3） ページ20
アシﾘパは白石をなんとか助けようとしているが谷垣ニｼパに止められてしまっている。
私は月島ニｼパにガッチリと持たれてしまっているので動けそうにない。
シロは暫く私を見つめると一声鳴いて大空を飛んでいった。
それをみて月島ニｼパが突然、軍帽を取り出し橇の影からチラつかせはじめた。
軍帽をスレスレに銃弾がかすめる。
アシﾘパ「からかって遊んでるのか？」
月島ニｼパが首を横に振った。
月島「こちらに注意を向けさせ続ける・・・連携作戦のためにな」
アンケシ「誰との？」
・・・私達以外にいただろうか？
月島「狙撃手の優位な点は相手の射程範囲外から攻撃できることだ」
「気が付かない間に距離を詰められるのは怖いだろう」
・・・もしかして。
月島「ましてやそれが不死身の杉元と不屈の松崎なら悪夢だ」
アンケシ「・・・でも―」
月島ニｼパが私を抱えている腕の力をいっそう強めた。
月島「助けに行けばかえって邪魔になってしまう。ここは大人しくまとう」
月島ニｼパはAを信頼してくれているみたいだ。
アンケシ「・・・A」
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ASide
近くに味噌を売っている店があったから杉元とそこで買い物をした。
杉元「味噌補充完了！！アシﾘパさんとアンケシさん喜ぶだろうな」
A『なんせひったくるほど味噌好きだしな』
シュパァァァ・・・・・！！
大通りの方で銃声が聞こえた。
俺と杉元は直ぐに敵の位置を目で追い探し始める。
遠くから【尾形百之助】という名前が聞こえてきた。
A『・・・俺はこっちを回る。お前は――』
杉元「わかってる。どっちが先でも恨みっこなしだ」
俺と杉元は勢いよく走り出した。
A『この味噌で頭ぶん殴って脳みそ粉々にしてやる・・・ッ！』
走ってる途中でシロが目の前に降りてきた。
シロ「ガァ ガァ！！」
シロは真っ直ぐに建物のほうにへと飛んでいく。
俺はそこにへと直行した。
ーー
敵はこの建物にいる。
杉元もすぐにやって来た。
A『向こうに一発撃たせるぞ』
杉元が小さく頷く。
杉元「次弾を装填して引き金に指をかける僅かな時間に・・・懐へ飛び込む」
「この銃では一発当てたとしても倒せず打ち返される。確実に動きを止めたかったら白兵戦だ」
A『百・・・俺の手でカタをつけてやる』
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白文鳥 - ととさん» 嬉しいお言葉を有難うございます！訳あってこの作品はpixivにお引っ越ししました。励みを有難う御座います！そちらの方で頑張ります！ (2022年1月8日 19時) (
レス) id: 50fca864bb (このIDを非表示/違反報告)
とと - ここまで一気に読み進めてしまいました。続きが読みたくて、急いで単行本を読みました笑 主人公と周りとの距離感がたまらなく好きです。 (2021年6月24日 22時) (レス) id: 2c3ad1893b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年1月18日 21時
