216話 似た者同士（2） ページ19
翌日、私達は敷香に向かって橇を進め、数時間後に敷香に着いた。
そこで各自、買い出しをする。
アンケシ「・・・どうした？シロ」
シロがあたりを見回している。
アシﾘパ「松崎を探しているんじゃないか？」
・・・そういえばAたちの姿がない。
皆がそれに気づかずに出発しようとしたので私とアシﾘパは「少し待ってほしい」と言った。
アシﾘパ「杉元もどこだ？」
二人揃っていなくなった・・・・。
突如、大通りを探し歩いていた白石が何者かに狙撃された。
アンケシ「シライシ」
アシﾘパ「シライシ動けるか！？建物の陰に逃げろッ」
白石「脚を撃たれた！！」
谷垣ニｼパが私達を店内に逃がそうとするも、銃弾が飛んでくる。
谷垣「そこから動くなアシﾘパ」
「シライシの脚を撃ったのは助けに物陰から出てくるのを狙うため・・・」
「狙撃手の常套手段だ」
アシﾘパがポツリと「狙撃手」と呟いた。
月島ニｼパが私の腕を掴むと、抱え込んだ。
アンケシ「・・・？」
月島「松崎少尉に恨まれるんでね。我慢しろ」
アンケシ「はい？」
鯉登「撃ってるやつが見えたか？」
鯉登ニｼパが顔を覗かせようとする。
月島「頭を出さないでください！」
鯉登ニｼパは月島ニｼパのほうを振り返ると「手鏡を貸せ」と命令する。
月島「てか・・・がみ？」
月島ニｼパは首を傾げた。
鯉登「手鏡も持ってないのかお前は！！
汚い顔しおって！！そっちの私の荷物から出せ！！」
月島ニｼパが動きやすいよう、少しズレておく。
月島ニｼパは鯉登ニｼパに手鏡を渡した。
月島「ありました」
鯉登「指紋がつくだろバカタレッ」
鯉登ニｼパは手鏡を受け取るとまず身なりを整えた。
すると、手鏡が狙撃された。
アンケシ「かなりの距離から撃っていますね」
こんな狙撃ができるのは・・・Aを除いてひとりしかいない。
谷垣「尾形百之助だ。尾形がもう戻ってきた」
谷垣ニｼパがそう叫んだ。
鯉登「我々は一歩も動けんぞ。どうするんだ月島ァ！！」
あたりを見回していた月島ニｼパが目を丸くし、声を上げた。
月島「今のは・・・杉元だ。建物の隙間を走っていくのが見えた」
「松崎少尉も別の道から向かっているだろう」
鯉登「気づかれてないのか？尾形が杉元と松崎を見落とすなんて」
確かに。そんな失態を百がおかすだろうか？
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白文鳥 - ととさん» 嬉しいお言葉を有難うございます！訳あってこの作品はpixivにお引っ越ししました。励みを有難う御座います！そちらの方で頑張ります！ (2022年1月8日 19時) (
レス) id: 50fca864bb (このIDを非表示/違反報告)
とと - ここまで一気に読み進めてしまいました。続きが読みたくて、急いで単行本を読みました笑 主人公と周りとの距離感がたまらなく好きです。 (2021年6月24日 22時) (レス) id: 2c3ad1893b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年1月18日 21時
