不屈の羽【ゴールデンカムイ】捌 (ページ14)

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124話　ドジマタギ（2）ページ14

杉元「それやばいやばいッ！！ヒグマに恋しちゃったら・・・入れ墨ごと食われちまうだろうがッ！！」

A『・・・広いな。守備範囲っていうの？』

杉元「感心してる場合かッ！！！」

アシﾘパとアンケシさんがいう。

アシﾘパ「姉畑支遁がヒグマと出会う前に・・・！！」

アンケシ「ウコチャヌﾌﾟコﾛしようとする前に捕まえないと！！」

そういってくしゃみをした。

俺の肩にシロがやってきた。

A『姉畑の恋愛対象に烏って入ってたりするのかな・・・・』

杉元「ここまできたら何でも有りって感じしない？」

・・・・・え。

A『やばいだろッ！！烏だぞ！？
シロとウコチャヌﾌﾟコﾛなんかしてみろ・・・』

　『シロが――・・・・・・・』

杉元「ウコチャヌﾌﾟコﾛが何か分かんないけどもう言うのやめない！？」

シロが俺の肩で毛づくろいをする。

A『・・・絶ったい俺から離れるなよ？？
シロ』

わかってんのかわかってないのかシロが「ガァ」と返事をした。

アンケシ「どうする？二手に別れて探すべきだよな・・・」

アシﾘパ「あぁ。その前に少し作戦を考えてからいこう」

杉元「闇雲に三日動いても何も得られなさそうだしな・・・・」

A『また俺とアンケシさんでいいよな？』

杉元とアシﾘパが頷く。

杉元「本当ならこういうのって男ふたりでのほうが良いんだろうけど・・・アシﾘパさんとアンケシさんになにかあったら嫌だし」

A『あぁ・・・アシﾘパ、アンケシさん。
念の為、この三日の間は大人から離れないことな』

アシﾘパとアンケシさんが頷いた。

アンケシ「答えてくれるか分からないけどカムイの声を聴きながら行動する」

　「そのほうが捜索しやすいかもしれない」

A『限界が来る前に言ってね。
いきなり倒れられるのって心臓に悪いから』

アンケシ「わかった！」

姉畑・・・。

いままで遭遇してきた囚人のなかでもダントツでやばい気配がする。

ここまでの変態がいたとは・・・。