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今日も狩りに出掛ける。
「おはようございますAさん」
挨拶をしてきたのはクエストカウンターの女。
「またお一人で??ハンターさんは??アイルーさんだけで大丈夫ですか??」
ハンター……まだ早朝の5時、誰も居るはずがない。こんな時間に狩りへ行くのは私ぐらいだ。あのお寝坊さんなんて起きるのは7時ぐらいだろう。
ミケはおまけ、別に居なくても倒す事は可能だ。
「今日はダラ・アマデュラを」
カウンターの人はびっくりしている。そりゃ、あんな大物倒せないと思っているからだろう。
まぁ、私が倒せない物なんて存在するはずがない。こんなクエストは楽勝だ。お母様を除いて……ね?
クエストを受注してと、荷物は回復薬にグレート、こんがり肉、あとは力の御護りだけでいいか。
バタンと箱を閉めタクシーに乗り込もうとした時だった
「ちょっと待てぇぇぇ」
聞き覚えのあるとてつもなく大きな声。周りの近隣住宅から罵声をかけられながらも私の元へと走ってくるこいつ。
「Aひでぇよ!!俺を置いていくなんてさ!!ダッシュで来たんだぞ!?友に戦う仲間だろ!?」
いや、置いてなど居ないお前が勝手に来ただけだろ。てか、くんな狩り仲間だけれどよ。
「うるさい、とにかく速く準備をしろ、こっちは時間が無いんだ」
そう……時間が無いんだ。
お母様がこの世で一番強いモンスターへとなりここを治めるのに。
その為に速くモンスターを殺し少しでも多く減らさなければッ……!!
そうすれば私だってもう一人にならなくて済むんだ。
ハンターもきっと__いや、絶対に分かってくれる。
私は腕にある赤い傷に触れた__
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封雲夜音 - 続きが楽しみです。 (2017年3月13日 22時) (レス) id: 8bce40618e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜咲夜の従姉妹十五夜華咲 | 作成日時:2015年7月26日 19時