真綿を包む 05 ページ44
｢ショッピ、A居たか｣
｢こっちには居ませんでした。チッ、オスマンさんやっぱ嘘ついとったな……｣
｢んー、あとAだけなんやけどなぁ｣
かくれんぼを始めて一時間が経過したが、ショッピとコネシマは未だAを見つけられずにいた。
トントンはコネシマと戦っていたところをたまたま通りかかったショッピによって数の差で捕まり、鬱は書斎の隅に隠れていたところをコネシマが捕獲し、隠れる気すら無く勝負を仕掛けてきたゾムはショッピが何とか捕まえた。ロボロは相変わらずの姑息ムーブをしていたところを運良く見つけ、エーミールに至っては開始数分後に捕まった。
しかし、Aだけがどうにも見つけられないのだ。考えつく場所は全て探し、余りにも見つからないものだから範囲外の外も探したのだが、それでもAはどこにも居なかった。
｢ここまで見つからないと少し心配ですね｣
｢せやな…あと探してない所といえば…｣
｢…総統室っすね……｣
いくらかくれんぼをしているとはいえ、真面目なAは仕事に追われるグルッペンの部屋に匿ってもらうような邪魔をするとは思えない。そんな考えがあったため総統室は除外していたのだが、ここまでくると話は別だ。
正直、コネシマもショッピも今の総統室には近寄りたくもないのだが、万が一Aが見つからなかった場合の対処も考えなくてはならない。
｢…しゃーないな。総統室行くぞ｣
｢了解です｣
ショッピはあからさまに嫌そうな顔をしてコネシマの後ろに着いてくる。ここまで嫌がるのも、実はとある理由があった。
グルッペンはここ数日仕事が山のように舞い込み、ろくに睡眠時間を確保出来ていないのである。ようやく今朝方に｢たぶんきょうじゅうにはおわる……｣と死んだ目で伝えていたのだが、仕事がラストスパートにかかったときのグルッペンは非常に機嫌が悪い。主に原因は睡眠不足である。
｢ドタマぶち込まれんとええけどな｣
｢俺、前に機嫌悪いグルッペンさんの部屋入ったらゴム弾が顔面に飛んできました｣
｢実弾じゃなかっただけマシやろ……｣
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重(プロフ) - 緋彩さん» 緋彩様、コメントありがとうございます。小さい女の子とお兄さんがほのぼのしてるのが好きなんです…可愛いと思ってくださり嬉しいですー！ (2019年1月18日 21時) (
レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - 主人公も可愛いんですが､個人的にショッピ君がにゃーって言ったの可愛い！ (2019年1月18日 20時) (レス) id: 5f8954327f (このIDを非表示/違反報告)
重(プロフ) - 結衣さん» 結衣様、コメントありがとうございます。ふえぇ…嬉しいです…読んでくださりありがとうございました……！ (2018年12月30日 20時) (レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - はえぇ...すごいですぅ...完結お疲れ様です (2018年12月30日 19時) (レス) id: 462408b9f9 (このIDを非表示/違反報告)
重(プロフ) - 杉山さん» 杉山様、コメントありがとうございます。早速見て頂けたようで嬉しいです！大変お待たせしてしまいもしかしたら忘れてしまっていないかと心配しておりましたが、覚えていてくださったようで良かったです…！素敵なリクエストありがとうございましたー！ (2018年12月23日 8時) (レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重 | 作成日時：2018年7月15日 18時
