喜ぶ顔が見たいから 03 ページ11
それからは皆死ぬ気で仕事を進めた。
書類を後回しにしがちな鬱も、字の読み書きが苦手なゾムも、この3日間必死にペンを走らせていた。
｢っだー！終わったー！！｣
｢ひぇ〜疲れた〜……｣
そして漸く仕事を全て終わらせた時には、皆一様に分かりやすく歓喜していた。
中には隈をこさえた者や、食事をとっていなかった者もいる。にも拘らず、表情は笑顔であった。
それほどまでに皆Aと遊びたいのだろう。ああ、愛されとるなあA、とトントンは再確認した。
そして翌日。
｢よーぅし、皆集まったね｣
ルール説明役のロボロは軍用の大きなグラウンドに集まったメンバーをぐるりと見回して確認する。
グルッペンに兄さん、エーミールまでもが参加している。
これは本気やな、とロボロは思わず冷や汗を流した。
ちなみに、しんぺい神はもしもの時のために医務室で待機している。
｢それじゃあ始めようか。
ルールは簡単！鬼は逃走者を全員捕まえれば勝ち、逃走者は時間内に逃げ切れば勝ち！範囲はこの軍用グラウンド内のみ！武器の使用は可能！但しAには向けないこと！｣
いつも通りのよく響く声に、今日も絶好調だとメンバーは笑う。
天の声を初めて聞いたAは、少しだけびっくりしていた。
｢さあ諸君、戦争をしよう！｣
高らかに響いたその言葉を合図に、逃走者は一斉に散り、鬼はウォーミングアップを始める。
ちなみに鬼はトントンとゾムの2人だ。じゃんけんというこれ以上無い公平な決め方をした結果、最悪の組み合わせになってしまった。メンバーは何となくデジャヴを感じた。
｢3、2、1、0！！｣
2人は声を揃えてカウントダウンを終え、思い切り地面を蹴る。
鬼ごっこ、開始。
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重(プロフ) - 緋彩さん» 緋彩様、コメントありがとうございます。小さい女の子とお兄さんがほのぼのしてるのが好きなんです…可愛いと思ってくださり嬉しいですー！ (2019年1月18日 21時) (
レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - 主人公も可愛いんですが､個人的にショッピ君がにゃーって言ったの可愛い！ (2019年1月18日 20時) (レス) id: 5f8954327f (このIDを非表示/違反報告)
重(プロフ) - 結衣さん» 結衣様、コメントありがとうございます。ふえぇ…嬉しいです…読んでくださりありがとうございました……！ (2018年12月30日 20時) (レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - はえぇ...すごいですぅ...完結お疲れ様です (2018年12月30日 19時) (レス) id: 462408b9f9 (このIDを非表示/違反報告)
重(プロフ) - 杉山さん» 杉山様、コメントありがとうございます。早速見て頂けたようで嬉しいです！大変お待たせしてしまいもしかしたら忘れてしまっていないかと心配しておりましたが、覚えていてくださったようで良かったです…！素敵なリクエストありがとうございましたー！ (2018年12月23日 8時) (レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重 | 作成日時：2018年7月15日 18時
