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美菜子先輩は、大分に行っても相変わらず、飾らない服装と人柄を持ち合わせていた。純白のキャミソールはフリルがついていて可愛らしく、七分丈のジーンズに通した脚はほっそりとしていた。お団子頭は気品すら感じる。それに、夏だというのに日焼けせずに雪のように白く、透き通った綺麗な肌だった。
縁側に座って、舞ちゃんと台所に行った美菜子先輩を待った。舞ちゃんは後ろの畳の所に座っていた。紫と白のギンガムチェックのワンピを着て、長い黒髪をポニーテールにまとめている。そして、子犬のような瞳を私の方を向けている。
健二先輩から、舞ちゃんは人見知りだからと聞いていたけど、島ではこんな子がいなかったから珍しくて。異次元から来たお姫様のようにしか思えなかった。
「昨日からここにいるんだ？ この島、すごく良い所だよ」
舞ちゃんににっこりと微笑むと、こくりと小さく頷いてくれた。可愛らしい子なんだな、と思い口角を上げる。
振りかえるのをやめて、外に視線を転じる。久し振りに遊びに来てみたけれど、小さい頃と何ら変わっていないものだ。苔蒸したコンクリートの塀に、色濃く湿った茶色の土。
緑の生い茂る小さな庭に、夏の活発と陽の息を感じる。こんなに暑いのに、どうして植物や土、それから蝉と言った昆虫は元気でいられるのだろうか？ 首に提げているタオルで顔の汗を拭き、ふーっと息を零す。
「ごめんごめん、遅くなっちゃった。氷無くてさぁ、容器から外してたの」
ドアが開き、木製のお盆に載せてオレンジジュースが運ばれてきた。美菜子先輩は眉を寄せて私達に謝ったけど、押しかけてきたのはこちらの方だったので、とても申し訳なかった。
「ああ、ありがとうございます！ わざわざ汲んで貰っちゃって……」
「いいっていいって。うちのお母さん、冷蔵庫の中身消滅させないと中々買い物に行ってくれないのよっ。今日は舞ちゃん来てくれたから別なんだけどね？」
美音子先輩は、腕を伸ばして私にグラスを渡した。それから舞ちゃんの分を渡して、自分の分を片手に外廊下に座った。
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ナンシー・ハジェンズ(プロフ) - PPさん» 私はまだ学生なので、夏というより夏休みというイメージが強くて、娯楽っぽい要素も入っちゃいました。色んな所で読んでくれたんですね、感謝です(≧▽≦) 機会があれば素麺ちゃんもどうぞｗ 読んでくださって本当にありがとうございました！ (2014年8月5日 19時) (
レス) id: 35b13c94ae (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - (続き)私が好きなのは、みんなで素麺を食べる所。 私が作る時は横着して、刻み葱ぐらいしか用意しないのだけど。ナンシーさんの描く素麺が美味しそうで、今度は＜赤島式！？＞にするつもりです。 素敵な夏のお話をありがとう。 (2014年8月5日 18時) (レス) id: 833a9907ff (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - こんにちわナンシーさん(=^・^=)一番にコメントしたくせに、今になっての感想コメント すみませぬ。夏にぴったりのお話。夏休みで出かけた場所での移動の電車の中、 宿泊地で過ごす時間や、寝る間際。何度読んだことでしょう。島の人々の夏の情景が目に浮かびました！ (2014年8月5日 17時) (レス) id: 833a9907ff (このIDを非表示/違反報告)
椋香(プロフ) - ナンシー・ハジェンズさん» いえいえ、文章能力は私もまだまだですし…。次こそは上手くアドバイスできるように少し勉強してきます。それでは、次の作品でお会いしましょう。( ´∀｀)ﾏﾀｲﾂｶ (2014年7月30日 18時) (携帯から) (レス) id: 79a496978a (このIDを非表示/違反報告)
ナンシー・ハジェンズ(プロフ) - 椋香さん» ひらがなというより、カタカナでも良いかも。心情を書いた時の文末も硬いものを避けたりすると良かったかも……？ そういわれると凄く後悔が(T_T) 次は視点切り替え・一人称の時はしっかり理解しなくちゃな……。最後までありがとうございました☆☆ (2014年7月30日 18時) (レス) id: 5c4ab849ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナンシー・ハジェンズ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年7月17日 19時
