エピソード 19 ページ50
side：A
一枚の大きな布を持ち、仕立て屋を連れてある場所へ走る女性が一人。
彼は今どこにいるのかな。仕事中だといいけど…
バレちゃ駄目。これはギルギルへのドッキリ。
「将軍様ぁ…私もう走れないです…」
『あとちょっとだから頑張って！…着いた！』
「はぁ、はぁ、はぁ…私は何をすれば…？」
『この布をギルギルの甲冑に合わせて欲しいんだけど、出来る？』
「ひっ…王の甲冑に、ですか！？」
『大丈夫。怒ったら私が責任取るから』
「そんな申し訳ないこと出来ないです。怒られる時は私も一緒に怒られます」
『ありがとう！デザインだけど、腰から布を垂らす感じで』
「こんな感じですか？」
と、甲冑同士の間から垂らす。
『うん、いい感じ！…あ、ここを切ったり？』
「将軍様、センスいいですね！言っては駄目なんですけど、前から王の甲冑は金ぴかばかりでちょっと変だと思っていたんです。これなら威厳が前よりも出ますね！」
『でしょ！？やっぱり金ぴかばっかりはちょっとね…じゃあ、指定通りにお願いできる？』
「勿論です！できるだけ急ぎますので、私はこれで」
そう言い、走り去って行った。
『ふふ。ちゃんとギルギルに髪飾りのお返ししなきゃね』
そう呟いていると、突然後ろから声が聞こえた。
「そこで何をしている」
『ぴゃっ！？』
「問いに答えよ」
そう、ギルギルの甲冑が置いてあるということは、ここはギルギルの衣装部屋。…まずい。
だんだん視線が鋭く、冷たくなっていく。
『えと、昼寝の後寝ぼけてここに入っちゃった』
「ほう。どこにもおらぬと思えば、我が仕事をしていた間にそなたはぐっすりか」
『うぅ…』
「よし、罰として我の添い寝をしろ」
『え』
…いや、ドッキリ大作戦を遂行するためなら仕方ない。
「早く寝所へ入れ。なに、遠慮はいらんぞ？」
『う、うん…ところでギルギル、なぜ私をこんな薄着にしたのかな』
「さて、何のことやら」
と言いながら、私の腕をぐいっと引っ張った。
そして、ギルギルの腕の中にすっぽりと収まった。あとなんか凄い触られる。
『！？///』
「ふははは、愛い奴め！そんな反応をしよって、さては我を誘っているな？」
ふるふる、と首を振るのに精一杯なぐらい混乱する。思考停止するしかないかな。
ぎゅう、と強く抱きしめられる。
「絶対に逃げようなどと思うなよ？我は地の果てまででも追うぞ」
『ひぇ…』
そして二人の意識が沈んだ。
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幻想彼岸桜 - 彩さん» コメントありがとうございます！！ギル様格好いいですよね！！私なんかの駄文でかっこよさが伝わっているのか不安で不安で仕方なかったんですが、そういっていただけて嬉しいです！！更新これからもじゃんじゃん頑張りますので、これからもよろしくお願いします！！ (2018年3月29日 1時) (
レス) id: c7d5f2986a (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ギルがイケメン過ぎてやばいです！夢主ちゃん大好きです！更新頑張ってください！！ (2018年3月28日 13時) (レス) id: c08d229f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わい型のきのこ | 作成日時：2018年1月9日 6時
