夢の中の彼ｰｰ2 ページ43
side：A
私の上のギルギルがベッドから落とされる。
「やっと会えた」
ギルギルを切った犯人が私にそう言ってくる。
犯人の顔を見る。
…なんで、私そっくりな人がいるの？
少し癖のある銀髪、表情…
青い目以外私に似ている。
「君のお父さん、と言うと分かりやすいかな。ずっと二人になりたかった。邪魔な奴が居たから難しかったけれど」
『そんな…』
「君の絶望の顔も美しい」
馬乗りになってくる。
逃げようと思っても、まるで体が金縛りにあったみたいに動かない。
『く、るな』
「嫌だよ」
背筋がゾクリ、と凍る。
「…キスはまだ早いね。もっとじっくり楽しませてもらおう」
『ひっ！』
そう言って私の首筋を舐める。
気持ち悪い。怖い。
『きえ、ろ！』
「まだ抵抗するのかい？
＿＿いいね、綺麗だよ。もがくといい、そんな君も好きだ」
『…っ！』
今度はへその辺りを舐める。
体はいまだに動かない。
誰でもいいから誰か助けて。返事なんて無くても。
再び彼の顔が近づいてくる。
「もういいよね」
何がもういい？
近づいてくる顔をキッと睨む。
「いいね、壊し甲斐があ＿＿！？」
途端、上の男が吹き飛ぶ。
誰かが私を抱きしめる。
「無事か」
『ギル、ギル…』
思わず涙がこぼれる。
「泣くのは後だ」
「やっと夢に入れたよ。よくもこれまで彼女のことを苦しめてくれたね」
「………チッ、俺の娘だ。何しようと自由だろ」
「生憎と、君の愛は彼女には届いて無いようだよ。むしろ、怯えているようだね。君の娘への愛は曲がっている、と言えばいいのかな」
「ふざけるな」
「ふざけているのは貴様だ、雑種。夢であるとは言え我を殺すなど、阿呆にもほどがある」
ゴミを見るような目で一瞥する。
「…何様だ」
「ほう？我の顔を見ておきながらまだ分からんか。英雄王ギルガメッシュのことを……！！」
そこまで言った後、バビロンで二重に、三重に、貫いた。
『相当怒ってる？』
「当然であろう。まだ我が手を出しておらぬと言うのに、あの雑種に手を出されおって。後でみっちり仕置きだ」
『私！？』
「私も怒ってるよ。あんな男に襲われるなんて、とっとと蹴散らせばよかったのに。やっぱり、呪いの類かな」
父親だったモノがある場所をゴミを見るような目で見るマーリン。
『…うわ…』
「…A…全く、不安にさせよって…起きるぞ」
最後に、唇を奪われた。
「もう、誰にも触らせん。永遠に我の物だ」
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幻想彼岸桜 - 彩さん» コメントありがとうございます！！ギル様格好いいですよね！！私なんかの駄文でかっこよさが伝わっているのか不安で不安で仕方なかったんですが、そういっていただけて嬉しいです！！更新これからもじゃんじゃん頑張りますので、これからもよろしくお願いします！！ (2018年3月29日 1時) (
レス) id: c7d5f2986a (このIDを非表示/違反報告)
彩 - ギルがイケメン過ぎてやばいです！夢主ちゃん大好きです！更新頑張ってください！！ (2018年3月28日 13時) (レス) id: c08d229f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わい型のきのこ | 作成日時：2018年1月9日 6時
