検索窓
今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:9,369 hit

其ノ漆 ページ7

そのヘッドホンから流れる音は何処か遠いところから聞こえてくる銃撃の音。そこへと近づく芥川の足音。そして,誰かの声。




貴(誰かの声,…これ,は,探偵社にいた彼ではないか…?探偵社を巻き込むマフィアの仕事だとすれば,治は必ずフォローに回る。という事は。)

貴「芥川君は“治が傷つく可能性がある作戦を立てた”という事か。」




柔らかな声色で言う彼女の表情はこの世の何よりも非情であった。彼女はこれから太宰が現れるであろう路地裏へと歩みを進める。その目には温度などなく,何処までも冷ややかで,絶対零度である。

彼女の信条。それは
「 治のことを傷つけようとした者にタヒを 」である。
彼女は弟第一の思考の持ち主であるために,彼女の弟である太宰治の手を煩わせるようなことはたとえ彼女の愛弟子である芥川でさえ許されることではない。

マフィア時代の彼女もそうだった。芥川龍之介にとっての太宰姉弟は太宰治が鞭,太宰Aが飴であった。そんな芥川に甘い彼女も太宰治の事を1度傷つけようとした芥川のことをタヒぬ寸前まで追い詰めた。

それ程にAにとっての太宰治の存在は大きいものなのである。だから,芥川が引き受けた仕事に探偵社の人間が絡み,そこに太宰が行くことで彼が傷つくということを想像した彼女の足は自然と早まる。




貴「さて。今どういう状況かな。」




端正な微笑みを顔に貼り付けて中島や谷崎兄妹が樋口と交戦している路地裏へ足を進める

其ノ捌→←其ノ陸



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

は る 。(プロフ) - 設定も関係性もめちゃ好きです!!更新心待ちにしております(T_T) (2022年9月20日 4時) (レス) @page4 id: 991565de73 (このIDを非表示/違反報告)
ジゼル(プロフ) - 七巳流さん» 教えて頂き誠にありがとうございます! (2022年9月15日 18時) (レス) id: 8a29f06bea (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - オリフラたってます。設定だけでも面白いですね!! (2022年9月15日 18時) (レス) @page1 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジゼル | 作成日時:2022年9月15日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。