【おそ松さん】兄組vs弟組【ヤンデレver】 (ページ11)

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第5話ページ11

「違うところ～？」

十四松くんは「う～ん…」と唸りながら、私のベッドでトランポリンみたいにぴょんぴょん跳ねてる。……壊れるから止めて欲しい。

すると、今度は一松くんが話しかけてきた。

「A…あ、明日

…暇なら僕と、どっか出掛けない…？」

『うん、良いよ～』

特に断る理由もないので、私はOKをした。

「………」

トド松side

明日、Aちゃんと一松兄さんがデートをする。

…Aちゃんは、ただの幼なじみ同士のお出掛けって勘違いしていると思うが、男女で出かける事は間違いなく、

『デート』だ。

全く、一松兄さんだけズルいよ…!!

十四松兄さんってば、まだ考えてるよ。…先越されたのに。

「あ、そ。

じゃあ午後の3時に…そこの公園に来て」

一松兄さんは素っ気なく言ってたが、心なしか口元がにやけてきっていて、マスクでその様子を隠す様にしていた。

僕も誘おうな～、なんて考えてボーっとしていたら…

十四松兄さんが考えついたみたいで、いきなり大声で「アァーーッ!!!!」と叫んだ。

「ど、どうしたの?!十四松兄さん!!!」

「ひらめいたー!!!

Aちゃん！明日、遊園地行こ！」

『え?!遊園地…？』

「それって、かなりハードスケジュールだよね～」

『それに私…明日、一松くんとも約束が・・・』

「えっ?!なにっ、兄さんいつの間に約束したの～？！」

十四松兄さんが考えてる間だよ…。

こんなんじゃ、おそ松兄さん達に取られちゃうな………あ!!!

忘れてたよ…。

あのハイエナ共、絶対邪魔しにくるよな…

「……ね、ねぇ。もうそろそろ帰らない？
母さんが心配するしさ…」

時計を見ると、すでに21時を回っていた。

『あ、本当だ。もうこんな時間…』

「えぇ～?!もう帰んの～」

「良いから…!!帰るよ、十四松兄さん…!」

僕は無理やり、駄々をこねてる十四松兄さんの背中を押して玄関まできた。

「…ん、帰ろう。A、また明日……」

『うん。また明日』

「バイバ～イ！Aちゃん!!!」

十四松兄さんは大声で、Aちゃんに向かって手を降っている。

それに答えて、笑顔で小さく手を降ってるAちゃんはとっても可愛い。

Aちゃんとお別れして、近所の公園まで来ると、ぼくは2人を呼び止め、こう言った。

「やっぱりさ、そろそろ……僕たちだけの物にしても…良いよね？

一松兄さん、十四松兄さん」