検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:2,192 hit

ページ6

『フゥ…』「あら?お疲れ?」




Aが一息つくと、弾んだ声色の男が背後から声を掛けてきた
Aは声の主の方へゆっくり振り向く




『テリー…お前か…』


「そうですとも、で、プロシュート君の様子は?」




テリーはニヤリと悪戯っぽく笑いAの肩に腕を置いた




『まだまだだな、アレなら能力持ってても勝てねぇ』




Aは腕を払い除け早足でまた廊下を歩き出してしまうが

テリーはそれも気にせず後ろから追い掛けた





「あのコの能"老化"でしょ?老化した人間は直ぐに死んじゃうじゃない」


『甘ェな、俺はジジイになってもアイツに勝てる自信がある』


「あら、自信家」





Aがプロシュートの居る部屋に目を向けると
テリーもそれに合わせて部屋を見る






『だが筋は悪くない』


「あら珍しい、Aが人を褒めるなんて」



『アイツは蹴りが良い…』


「ふ〜ん、何だかんだ言って可愛いと思ってるクセに」


『うるせェ』

テリーの言葉にAは否定も肯定もせず鼻で笑った
それにテリーは満更でもなさそうに笑う







『ところでリゾットだったかアイツは?』


「あのコ、才能があるよ」



Aがリゾットの名前を出すと
テリーは少し悲しげな顔をして俯いた

だがテリーを見ると表情はにっこりとした笑顔を浮かべていた


Aは状況が状況なだけに気味が悪く感じた




『気持ち悪いぞ、』


「ヤダ酷いな、けど悲しいなって」







Aは何だそれ?と言う嫌疑の表情を見せた






「あんな若者達に殺しの才能があるなんて」




廊下の硬い壁を指でなぞりながらゆっくりとテリーは無言で歩いた

Aも無言で足元を見ている




『ガキにも色々あんだろ、俺らみたいに』



「まあね」





いたちごっこのような無意味な会話を片付けて
Aは思い付いたかのようにテリーの方へ向き直った





『治療頼めるか、』


「どこか怪我したの?」




『いや、プロシュートが』


「アハハっ、分かったよ、Aが怪我する訳ないか」









﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊ ﹊

※テリーはオリキャラです

怪我→←訓練



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:捨て垢 | 作成日時:2020年6月4日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。