新入り ページ4
「この子達がリゾットとプロシュートだよ」
ソルベとジェラートが連れて来た新入りを
Aは訝しげに睨んだ
だが連れて来られた2人はまだ若いというのにAに睨まれても全く物怖じしない
「試験は合格してるの?」
テリーが品定めをするように2人を見る
「あぁ、ちゃんと合格している」『チッ』
ソルベが2人に目線を移すとAは盛大に舌を打った
「ほら2人共、挨拶して」
ジェラートが促すと2人はポツポツと口を開き始めた
「リゾット·ネェロ、よろしく頼む」
「プロシュート、よろしく」
「どう?A?」
『フンっ』
テリーの言葉にAは不機嫌そうにふんぞり返った
「リゾット、この2人が君の教育係」
テリーはリゾットにソルベとジェラートを紹介した
そしてプロシュートの方を見てAの肩に手を置いた
「んで、この人と俺がプロシュートの教育係」
『俺は認めてねぇ』
煙草の火をつけテリーの肩を払い除けるAはリゾットとプロシュートを鋭く睨み付けた
『良いかガキ共、ここは学校じゃねぇ
お守りしてもらいたいなら帰んな
そして
俺に馴れ馴れしくするな、
グズは嫌いだ、弱音を吐いたら殺す』
2人に煙を吹きかけるとAは勢い良くドアを閉め部屋を出た
「ごめんねェ、Aは不器用なだけだから
僕はテリー、明日は訓練だからご飯食べて寝なさい
先に言っとくよ明日はねぇ、地獄だよ」
テリーは2人に優しく笑い掛け部屋を出た
「馴染むのは少し時間が掛かるかな、ねぇ?ソルベ」
「あぁ、そうだなジェラート」
「俺達のときもそうだったよね」
「あぁ」
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作者名:捨て垢 | 作成日時:2020年6月4日 21時