組織に潜む食人鬼 (ページ6)

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5話ページ6

安「カミカゼ、お前が他人に顔を見せるという事は死に値する行為。違うか」
『……っ』

その通りだ
いくらこの世界に《白鳩(ハト)》が居ないからと言って、安心できるわけじゃない
仮に捕まったとしても、すぐに逃げたしたりできるが、それが何度も続くとさすがに裏だけで収まらず、必ず世界各国の国家機関が全力で私の捕獲に掛かるだろう

安「俺はまだお前を信用していない。もし、本当に協力して欲しいというのであれば、お前の顔を見せろ。そうすれば俺も信じる」

確かに、組織幹部が組織壊滅を手伝うだなんて、そんなうまい話が簡単に落ちてくるはずがない。疑われて当然だ
でも、私はコイツに素顔を見せても大丈夫なのだろうか
もしかしたら、私の事を上に報告する可能性だって…

安「ひとまず、この話は終わりにしよう。あまり遅いと俺がジンに疑われる」
『…!!お願いだ、ジンには私の事…っ』
安「安心しろ、言いやしない。発振器が壊されて撒かれたとでも言っておく」
『そうか…』(ﾎｯ…

バーボンが所属している公安に知られるならまだしも、組織に知られてしまったら私は終わりだ
ここまで一般人を襲わずに犯罪者を襲ったり、死体を喰ったりして来たんだから

(……もし、出来る事なら元の世界に戻りたい…)