組織に潜む食人鬼 (ページ19)

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18話ページ19

安「そういえば、コナン君に正体を明かしたらしいな」
『まあね。詳しくはバーボンに聞けって言ったけど』

コナンと交渉成立してから3日後
私のセーフティハウスで珈琲を飲みながらゆったりしている安室に、そんなことを聞かれた
安室が私のセーフティハウスに来ることが、日常となりつつある

安「ああ。詳しく話をしたら、すごく驚いていたよ」
『そりゃそうだ』
安「それでも、お前と協力することは辞めないと言っていたよ」
『ほう。中々、肝が据わった少年だな』
安「いつも事件解決に貢献しているからな。ちょっとした事では動揺しない、あの少年は」

コナンの目的は黒の組織壊滅と、元に戻る方法の詮索。そのためには少々無茶をするくらい、大胆なことをするからな

安「あと、前から聞こうと思っていたんだが…」
『ん?』
安「何故マスクをつけてる時と付けていない時で髪色が違うんだ?」
『ああ、これか。身バレ防止と、マスクをつけてる時は喰種の力を強めに出してるからな』
安「そんなことが出来るのか」
『まあね。あと、これも見せておこうか』

髪色を変え、目を赫眼にしてみせると、驚いた顔をする安室。ま、瞳が赤くなって、白目も黒になってたら驚くだろうな

『私がこの瞳になっている時は、警戒心剥き出しとでも思ってくればいいよ』
安「カラコンじゃなかったのか…」
『皆にはそう誤魔化してるけどね』

これが組織にバレてしまえば、組織壊滅の協力がどうだなんて言ってられなくなる
私は本当に、ただ平穏な生活を送りたいだけなんだ

(てのはまあ、建前で。本当は…)

元の世界(・・・・)に戻りたい…