俺/おれ/僕たちが惚れたのは、貴女が可愛すぎるから悪いんです！！【白鳥沢】

２７話:ドジっ子？気のせい？ ページ28

瀬「A………A………A！」


『(ﾋﾞｸｯ)なっ、何？』


ビックリした……。


大「もうおかずもないのにお箸を動かして、口に運んでいたぞ。」


ボーッとしすぎた…………。


『そっか。じゃあ、片付けてくる。』


お皿を乗せたお盆を持って、厨房に向かった。


ガタッ


ん？


ガシャン


その音と共に、体に鈍い衝撃が走る。


顔、痛っ………。


私、ドジっ子みたい………。


起き上がると、お皿が割れずにすんでいた。


私はお盆を勢いよく床に叩きつけただけで、幸いにもお皿は割らずにすんだらしい。


あのガシャンという音がしたから、割れたのかと思ったけど、ただ衝撃でお皿が激しく揺れたらしい。


良かった……。


南「ﾁｯ……………。」


南の作戦、失敗。


怪我人もいないらしい。


因みに私は、顔面を強打しだけど、痛いだけで鼻血も出てないし、特に怪我といったことはなかった。


私の顔、強い。


起き上がって、何事もなかったかのように、片付ける。


皆はまたガヤガヤと騒ぎだす。


きっと誰かが、気にしなくていい的なことを言ってくれたんだろう。


南「何アイツ、バケモノじゃん………。」ﾎﾞｿｯ


否定しないよ。聞こえてないフリするけど。


￣￣￣￣￣￣￣￣￣


朝食を食べ終えたら、私達マネがお皿洗いが終わるまで休憩して、今はそれが終わって練習を開始している。


今日の相手は烏野…………って、昨日もやったのに、また当たったんだ………。


まぁ、潔子と話ながらスポドリをシャカシャカ出来るのは、嬉しいから良いけど。


あっ。そういえば、川西のスポドリは不味くするんだった。


…………面倒だから、不味くするんじゃなくて、水にしよ。


白鳥沢の分が終わったけど、烏野の分はまだ終わってないみたい。


…………あれ？いつもは潔子が私より作るの早かったような………。


気のせい？だよね。


白鳥沢のスポドリをベンチの横に置き、鷲匠監督の隣に座って、膝にタオルをおく。


座ったあと、何故か心がモヤモヤしているのに気付く。


でも、そんな大したことじゃないだろうと、あまり深く考えなかった。


この時、私はもっと真剣に考えるべきだったと後悔することを知らずに、呑気に応援とか注意をしていた。

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