俺/おれ/僕たちが惚れたのは、貴女が可愛すぎるから悪いんです！！【白鳥沢】

２６話:やっと食べる ページ27

天「Aチャン、白布の似合ってるネー。髪型も、カワイー。」


そう言いながら、天童が問答無用で座らせる。


天童と牛島の間…………まさか、ずっとこれじゃないよね？


『ありがと？身長高くてよかったよ。』


お父さんとお母さんに感謝ね。


瀬「まぁ、男物だから、肩とかはダボッとしているけどな。」


確かに。足も白布が着ればピッタリけど、私が着ると余裕がありすぎる。


『細かいことは、気にしない。』


さっさと食べようとした時


南「おくれてすいましぇ………あっ、噛んじゃったぁ♥」ﾃﾍﾍﾟﾛ


南が来た。


南の声が食堂に響くと、皆はシーンとする。


面倒事はごめんだ。早く食べたいけど、これだと一人だけ空気を読まずに食べることになる。


周りを見ると、プリン頭の子、高身長の眼鏡の子、同じく高身長の珍しい銀髪の子、小さいオレンジの髪の子、その隣の黒髪で少しつり目？な子、そして木兎の６人が、平気で食べていた。


６人もいるんだから、私も食べちゃお。


黙って手を合わせて、私も勝手に食べ始めた。


お箸を持つとちょっとズキッとしたけど、幸い、あまり痛くなかった。


及「……………あっ。おっ、遅れちゃったのは仕方ないねっ！次は気を付けてね？」


南「は〜ぃ♥分かりましたぁ♥」


及川徹が笑顔で南に言う。


その笑顔は、ひきつっているけど。


まぁ、またざわざわと騒がしくなったし、結果オーライ？


瀬「………って、何先に食ってんだ。」


『まぁまぁ。瀬見も早く食べたら？』


瀬見は盛大な溜め息を吐いて、手を合わせて食べ始めた。


皆も瀬見に続き、食べ始める。


天「………Aチャン、よく見たら指怪我してるジャン。大丈夫？」


突然、天童が私の指を見ながら言う。


まぁ、鉛筆とか何かを握ればちょっと痛いけど、普通にしてて痛みが襲ってくることはない。


『うん。平気。』


牛「何があった。」


………牛島、絶対南のせいだと思っている。


『人参を切ってたら、自分の指も切った。』


信じてくれたのか、ホッとしたような顔をしている。


大「血が滲んでるが、深く切ったのか？」


あっ。本当だ。


大平の指摘で、絆創膏に血が滲んでいることに気付いた。


『いや。浅く。でも、中々血が止まんなかったんだよね。』


何でなんだろう………。


ボーッと、そんなことを考えながら食べた。

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