戦ブラ～何のために～ (ページ3)

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生きない鬼ページ3

それから、毛利軍とやらに、つれてこられて、乳母に育てられていた
でも、母が忘れられなかった。どうして、母が切りつけられないといけないのか
どうして、僕だけ、生きているのだろうか・・・

乳母『サノザキ様、ご飯の時間ですよ』

どうして、僕は、サノザキと呼ばれているのだろうか
そう、僕の名前は、ないはずなのに・・・

元就『サノザキ、ご飯は食べないのかい？』

どんなに話しかけられても、口を開かなかった
心が違うんだ。ぼくは、サノザキじゃない
そう、思えた瞬間に、僕は、駆け出した

元春『サノザキ！どこへいく』

後ろから、声をかけられても、気にせずに走った
道も見ずに、ただ、直感で走った・・

ノア『・・』

そう、母親の元に・・古い家屋で一人で生気のない顔で生きていた
きっと、もう命も残り僅かと言った所だった

ダッ

僕は、駆け寄った。そして、まだ小さな手で体で、抱きしめた
貴方が僕にしてくれた様に・・・あなたの顔を見て、

『母上、教えてください。僕の名を・・・』

そう、問いかけた・・・・

母親は、僕を見ると、涙を零した。そして、僕をそっと抱きしめた
僕の頭をなでると、僕に言った

ノア『会いに着てくれて、ありがとうございます。
でも、もう戻りなさい。もう、いいのです。
私は、もうすぐ枯れる花です。最後に会えてよかった』

たくさんの涙を流しながら、僕に告げた