白狼の日常 十八日目 ページ18
pe「それじゃあ、僕達よりも色々と知ってることとか多いのかな。」
A「いや、それは無いと思う。」
pe「？どういうこと？僕達よりも遙かに長く生きてるんでしょ？」
しんぺい神が不思議そうな顔をしながら聞いてきた。これ話しても良いのかな…。いや、けど本人はもう全然気にしてないみたいだし、良いかな。
A「フランはね、長年牢屋の中で過ごしたんだよ。」
pe「……え、」
しんぺい神が言葉を失ったのが分かった。まあそうだろう。あんな無邪気な子が牢屋の中で過ごしていたなんて、普通は信じられない。
A「フランの能力は覚えてる？」
pe「え、ああ、確か、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力…だっけ？かなり強そうな能力だったから、印象に残ってるよ。」
A「そう。今はコントロール出来てるから大丈夫なんだけど、昔は力の制御が効かなかったんだ。」
A「そのせいで、よく周りに被害を及ぼしてしまうことが多かった。それを危険視したレミリアは、フランを地下牢の中に閉じ込めたんだよ。」
pe「…実の、妹を？」
しんぺい神が眉をひそめながら言った。このままだとレミリアのイメージがとんでもないことになりそうだなと思い、あたしはさっさと続けた。
A「けど、その後レミリアは、異変を起こした。」
pe「え、異変？」
しんぺい神が目を丸くするのが分かった。
A「そう。紅霧異変(こうむいへん)って名付けられたんだけどね。レミリアは、紅い霧を出して、幻想郷の空を覆い尽くし、太陽の光が入らないようにしたの。」
pe「…随分と凄いことをしたんだね。でも、それがフランちゃんと何の関係があるの？」
しんぺい神は首をかしげながらそう聞いてきた。あたしは更に続ける。
A「レミリアは、吸血鬼にとって、日光が弱点の内の一つだから、それを無くそうとしたっていうのもあるんだけど、フランが外で自由に遊べるようにしたかったんだよ。」
A「自分が今まで閉じ込めてきてしまったから、その罪滅ぼしとは言わないけど、いつかフランを安全に外に出せるようにしたかったんだろうね。」
pe「そうだったんだ…。」
A「まあ、その異変もあたし達が解決しちゃったから、紅い霧が空を覆い尽くすことは無くなったんだけどね。」
A「それに、フランが暴走しても、紅魔館の皆は勿論、あたしや霊夢、魔理沙が止めに来たりもしたしね。」
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猫(プロフ) - 東方Projectとwrwrdさんのコラボめっちゃ面白いし、好きです！わぁ...w次回も楽しみにしてます！！ (2021年10月18日 23時) (
レス) @page17 id: 20fdbcd504 (このIDを非表示/違反報告)
HINATA - プレイリストいれました (2021年10月4日 22時) (レス) id: 998e4b96e9 (このIDを非表示/違反報告)
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