第5話 ページ6
指示された通り目を閉じると 、唇に臣の唇が触れた
触れるか触れないかの距離で何回もキスをしてくる
いつもみたいに激しいキスじゃなくてロマンチックな軽い、触れるだけのキス。
こんなキス久し振りで、何故だかわたしはちゃんと思われてるんだって実感して、感動してきた
頬に流れる一粒の涙。
臣はそれに気付き口を離し、両手でわたしの頬を包むと親指でその涙を拭いた
しばらく、見つめ合うと臣の口が動いた
「 なんか 、いいな … 」
「 なにが っ … 」
「 初心に戻った感じ 。たまには 、こんなのも良いなって … 」
同じことを思っていたことが嬉しかった
「 わたしも 、何か … 今 、凄い幸せだよ 」
「 俺も 。やべぇ 、感動する 」
泣くのを我慢しているのか上を見て涙を堪える臣
「 もう 、素直に泣けば? 」
私がバカにしたように笑うと
「 うっせ … 」
って 、顔を横に向けた
「 臣って意外と照れ屋だよね 」
「 は っ ?ちげーし … 」
なんて言いながらも人指し指で鼻の下を擦り、照れている
「 ね 、臣 。好き 。これからもずっと … 」
「 … 、俺も好き 。愛してる 。… なんかはずいな … 」
「 ふふ っ 」
二人は抱き付き、抱き締めあった
12月24日、クリスマスイヴ。
二人の抱き合うシルエットがクリスマスでざわつく、この街に映った
end
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作者名:白濱さくら | 作成日時:2015年12月16日 20時