GENEと七人の妹たち ~2~

自己満足作品 佐野玲於 お久しぶりです ページ14

1日遅れですが誕生日おめでとうございます！
お母様の深くて広い愛に涙腺崩壊しました。
周りの人達を愛して愛されてきた彼が少し羨ましい気もしました。笑
衝動的に書くのでぐちゃぐちゃです。
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サァ……と波が浜辺に近づく音がする。冬なのにコートも着ないで思い出のこの場所に来てしまったことに少し後悔する。

A｢さむいなあ｣

たまたまあった両ポケットに手を突っ込んで寒さをしのいだまま誰もいないこの場所に立ちすくんでいた。

玲於｢何してんの、笑｣

何分だっただろうか。浜風にさらされて感覚もなくなってきた頃に玲於が来た。私の救世主。何も連絡しなくても駆けつけてくれるヒーロー。

A｢わかんない｣

玲於｢そんな訳ないだろ。｣

はい、カイロ。そう言って私の右ポッケに強引にぬるくなったカイロを入れてきた。

A｢ママもパパもいなくなった。1人になっちゃった。｣

玲於｢…あー、｣

私の隣に立った玲於がそう呟く。幼なじみはなんでも分かってくれる。昔から荒れてたうちの家庭環境とか、誰とでも壁を作ってしまう私の性格とか。
そして、探してくれる。私への言葉を。口下手な玲於が一生懸命に。

玲於｢Aいくつになったの？｣

A｢17｣

玲於｢どこに住んでんの？｣

A｢どこにも。｣

玲於｢オヤジさんが、家に再婚相手よんだんだっけ？｣

A｢うん。子供連れてきた。かわいい3歳の女の子。でも可愛くない。｣

玲於｢そっか｣

私の部屋もいつの間にか無くなってしまった。彼らの笑い声に侵食されてしまったから。ママはほかの男のこと捕まえに消えた。もう戻ってこない。

玲於｢A泣いてんの？｣

A｢泣いてない｣

玲於｢Aが、20歳になったら結婚しようね｣

A｢なにそれ、笑｣

いきなりのその言葉に驚きを通り越して笑いがこみあげてくる。でもきっと泣いてる私を泣きやませるために頑張ってだしたんだろうな

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