GENE's My Girl ... ？

▽ ページ11

YOU side






スタッフ「 Aさん、お願いします！」

「 あ、はーい！」




彼らと笑い合ってると時間はすぐに過ぎていって

私はすぐに次のカットの撮影に呼ばれた

ほら、髪の毛とかメイク直しとか色々やる事があるから メンバーより先に準備しないといけなくて




しかも次は例の絡み撮影。

こういうの、ホントはメンバー相手だと照れて恥ずかしいからやりたくないんだけどな。




案外ファンの人からは好評で

知らないモデルさんと絡まれるよりAちゃんとやってくれた方が嬉しい！！

なんて声も上がるくらい。






玲於「 なにぼーっとしてんの。いくよ 」


「 わ、びっくりした … あれ？次って玲於との撮影だっけ 」


玲於「 そーだよ。」





カメラマンさんからは、あくまでも自然な感じで！なんてリクエストされるけど

シチュエーション的には絡みだからね？

そんなの「自然な感じ」とか無理だよ …




玲於は私の腰に腕を回して抱き寄せる

身長が一番近いから、当然目線も近くて今にも鼻先がくっ付きそう …





玲於「 ねぇ、」

「 ん…なに？」


玲於「 Aの好きなヤツって、誰 」






鼻先が触れそうな距離で、そんな事話すから玲於の吐息がかかって

「 好きなヤツ誰 」なんて直球に聞かれて意識してしまう私



カメラマン「 良いね〜もっと、もっといこう！」





玲於「 俺、お前に好きなヤツいるとか初耳なんだけど。」


「 … 良いじゃん、誰だって 」





さっきふと口にしてしまった言葉を今になって後悔する。

これからは軽率に物事を言わない事にしよう

だってアレはその場を切り抜けるための咄嗟についた嘘なのだから


いや、まあ正確に言えば嘘ではないけど …





玲於「 は？良くないんだけど。誰、涼太くん？」


「 …なんで、涼太くんなの 」


玲於「 じゃあ何？龍友くんとか？」





玲於の言葉にはっきり「違う」とも言えない

だって、正解でもあるし 不正解でもあるから。
私の好きな人の正体。


自分でもこの気持ちがloveなのかlikeなのか分かってないけど





玲於「 教えてよ 」

「 … ちょ、玲於 」





玲於は手を私の背中から後頭部をがっちりホールドオン

そして意地悪に どんどん顔を近付けてくる




玲於「 言わねーとこのままキスするよ 」





迫ってくる彼に比例して シャッター音も早くなる

ずるいよ、こう言う時だけ男になるの


私は耐えられなくなってギュッと目を閉じた





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