( 続 )「 惚 れ さ せ 屋 」佐野玲於

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「 って事に、なりまして … 」

涼太「 なんだ〜良かったじゃん！」


玲於「 ちょ、涼太くんシーッ 」






密かに応援してくれていた涼太くんには、私たちがどうなったのか経緯を説明する

一応、周りには秘密にするって約束だけど

玲於さんは「 身内に1人は味方いた方がいいでしょ 」って言う。





涼太「 見てるコッチがもどかしかったもんな〜 」

「 へへ、すみません 」




これからは涼太くんも色々と協力してくれるみたい

ほんと、どこまでも優しくて素敵な王子だよね





玲於「 まぁ、そゆ事だから涼太くんこれからは俺無しで会うのやめてね 」


涼太「 大丈夫だって、玲於過保護すぎ(笑)」






玲於さんは、案外嫉妬深い
っていうのを 付き合って初めて知りました。

でも、意外に硬派で。



付き合ってもない時にキスして来たくせに

昨夜両想いになってからは、びっくりするくらい優しいし

夜寝る時も「 俺はソファで寝るからいい 」なんて気を使ってくれたっけ





「 んふふ 」

玲於「 何笑ってんの 」


「 内緒！」






最初は興味本位ではじめてたゲーム

いつのまにか私の方がハマっちゃったけど

やっぱり恋って楽しいな、なんて
今までのはちゃんとした恋愛じゃなかったけど






瑠衣「 A〜ちょっとコレ確認して欲しいんだけど 」

杏「 A！コッチもお願い！」

「 はーい！今行きます！」






赤城A、入社一年目。

これからも愛すべき彼の所属するグループのために仕事をバリバリ頑張ります！

なんて、心に誓って 今日も働く






玲於「 Aが新人だからってあんまパシらせないでもらっていいっすか 」


隼「 お、急に正義感(笑)」






なんて、いつも通り仕事してるのは私だけで

玲於さんからの視線を感じる今日この頃。
最近はメンバーと仲良く話してるだけでも

遠巻きからジーっと、なんとも言えない表情で見てくる、謎の圧





裕太「 いつもそんなん言わんかったやん、急にどーしたん玲於 」


涼太「 ほら、Aちゃん働きすぎだから心配してるんだよ、ね？」





涼太くんの助け舟にこくん、と頷く彼

メンバーに勘付かれてしまうのも やっぱり時間の問題だよね

玲於さんは、顔に出やすいから(笑)





亜嵐「 あ、Aちゃん。HIROさんが呼んでたよ 」


「 ええっ？！な、なんで … 」

亜嵐「 さあ … (笑)」






私の人生、まだまだ楽しくなりそうです






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