stage 51 ページ1
.
涼太くんの車で家まで送ってもらって
不意に玲於さんの顔が浮かんで、電話してみる。
浴衣姿、せっかくだから玲於さんにも見せたいな … とか
可愛いって言ってくれたりしないかな、なんて
ちょっとだけ期待して 呼び出し音を聞く
「 … あれ 」
おかしいな、出ないや。
寝てる時間でもないし … もしかしてまだ花火大会から帰ってきてないとか?
それとも、友達と一緒に居るから出れないとか。
元カノと一緒だったりしてね、なんて
自虐的に考える癖をやめたい。
玲於「 …… はい 」
「 あ、もしもし?玲於さん今平気?」
玲於「 …… ん、どしたの?」
「 今から少しだけ、会えないかなぁ … って 」
浴衣マジックって言うのかな
今日の私は なんだかいつもより積極的になれている気がする。
それともあれか、涼太くんに言われた言葉に
支えられてるってのもあるかな
玲於「 良いけど、今どこ?」
「 私が玲於さん家 行くね 」
玲於「 わかった、待ってる 」
でも、気のせいか受話器の向こうから聞こえる玲於さんの声は
いつもより淋しくて、どこか元気のないような気がした。
トーンがいつもと違ったし、もしかして風邪でもひいたのかな … ?
…
ここに来るのも2回目で、何となく部屋番号まで覚えてしまっている私。
エントランスで呼び出せば、ロックは解除されてエレベーターに乗り込む
… てか、玲於さんの部屋の窓からだったら
花火、普通に見れたかも知れないなぁ
玲於「 … お、まじで来た 」
「 玲於さん、ごめん急に … ちょっとだけ一緒にどうかなって 」
途中のコンビニで、お酒とアイスを買って来た私。
流石に手ぶらで 遊びに来る勇気はなかったから
ちょっとした手土産って事で。
玲於「 … まぁ、とりあえず入って 」
「 お邪魔します … 」
なんかいつもの玲於さんじゃない気がするけど
ひとまず、お邪魔させてもらいます
玲於「 可愛いじゃん 、」
「 へ?」
玲於「 浴衣。似合ってる 」
「 あ、ありがとう … 」
なんだろ、この歯痒い感じ
いつも会ってるくせに いざ二人きりになると照れてなんも言えない
私 惚れさせるなんて言っといて 全然無理じゃん
玲於「 楽しかった?涼太くんと。」
「 あ、うん … 涼太くんも浴衣着てた。すっごい似合ってたよ 」
玲於「 そっか 」
やっぱり、今日の玲於さんは何だか変だ
.
946人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蛍(プロフ) - めっちゃ面白かったです!! (2018年8月26日 13時) (レス) id: b4d3f068af (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - りなさん» お待たせしました(笑)やっとです(笑) (2018年8月18日 7時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして!やっとくっついたんですね!こっちまで幸せです(笑)続き楽しみにしてます! (2018年8月18日 0時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - ゆうさん» 新鮮なネタを盛り込んで見ました(笑) (2018年8月15日 16時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 魚は嫌いだけど釣るのは得意っていうとこでちょっと笑ってしまいました笑GENE高見たので笑いつも楽しみに更新まってます!これからも頑張ってください! (2018年8月15日 16時) (レス) id: adfdbf376d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2018年8月15日 16時