# epilogue ページ39
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玲於ねえ、今日ちゃんと観に来てくれんだよね?
涼太俺たち頑張るからさ、ちゃんと見てて?
「 … んもう、行くってば(笑)」
そんな独り言をつぶやくようになった、最近の私。
あれから少し経って、小竹さん作詞の新曲が世に発表された。
そして今日は、彼らのツアー最終日で
行くよって言ってんのに 玲於ったら昨日からずっと
“ 絶対来いよ!” の一点張り。
小説家、黒川Aも少しずつ知名度が高くなりつつあって
また次も恋愛ストーリーを新しく執筆し始めたところ。まぁ今日はもう、おしまいにして
とりあえず彼らの勇姿を目に焼き付けないと。
Aちゃんと行くから、精一杯頑張って!
グループ名「黒川Aファンクラブ」という
玲於が付けたへんなタイトルのグループLINEを返して私は家を出た
あ、そうそう。もう学生寮は出て安いマンションを購入して一人暮らしを始めてる
マンション住まいが出来るのも、本の売り上げのお陰かな。
「 結局、離れられないのは私の方か … 」
あの小説のラストは、主人公が2人の男の将来のためにどちらからも身を引くというストーリーだったけど
まさか、こんな風に今でも三人仲良しなんてね。
誰もこんなラスト想像してなかったと思う
離れられないのは自分の方だよ
* * *
黄色い歓声の中ステージから登場する彼ら
それだけでも鳥肌が立つくらい 感動して
今まで起きたこと全部、夢だったのかなぁ なんて思っちゃうくらい
玲於も涼太も遠い遠い存在なんだなぁ … って思う
玲於「 次の曲は、俺らにとって思入れ深い曲になってます。」
涼太「 それでは聞いてください。また、アシタ 」
そんな前フリで歌は始まって、私はもうそれまでで感動してたからイントロが流れた途端に涙が出てきて
ちゃんと、目に焼き付けたいのに
涙が邪魔してなにも見えないよ
“ また、アシタ そう言うたび 微笑みこぼす人
君の事を僕は 愛してる
君の世界に いま 僕がいる ”
私の世界はいつも真っ暗闇の中だった
希望も光も未来も見えない、どす黒い闇の中にただ絶望して震えていた
でも、そんな私の世界には
いつだって 2人がいた。
これから先もずっとずっと。
…
玲於と涼太 2人のRに捧げる
切なくて幸せな そんな恋の物語
Fin
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ebichan(プロフ) - RAZU .さん» 本当ですか?嬉しいです、、、 (2019年6月22日 6時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
RAZU .(プロフ) - 今更ながらにものすごく素敵で涙が止まらないお話でした、、(TT)原曲もとても大好きで、玲於くんと涼太くんという組み合わせも好きなので私にとってぴったりのお話でとても読みやすかったです(TT) (2019年6月22日 2時) (レス) id: 018a2a124c (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!泣いてしまったなんて、、、嬉しいです! (2018年10月20日 18時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 読みながら泣いてしまった。最後どっちとも離れるという展開がまた切なくなっちゃいました。切ないけど、面白かったです。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: 697070514c (このIDを非表示/違反報告)
シーザー(プロフ) - とても面白かったです!!感動をしました!! (2018年6月14日 20時) (レス) id: 5e784ada86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびちゃん | 作成日時:2018年4月16日 1時