# ページ26
.
終わりにしなくちゃ
私がこの絡まり合った糸を解くか、切るかしないと一生終わらない気がするの
涼太が好き
大好き
でも、玲於の事も愛してる。
もう、どうしたらいいのか分からないよ。
愛情って何？恋ってどんな気持ちだった？
「 … もう、分かんない っ 私 」
涼太「 俺も分かんない。でも、離したくない 」
玲於に寄り道しないで真っ直ぐ帰っておいで、って言われてたのに
私はそのまま涼太の家に転がり込んだ。
でもそれはちゃんと、ハッキリ終わらせたくて
このままずるずる引きづってたら、永遠に迷路の中を迷うだけ
ごめんね、玲於 また約束守れなくて。
でも許して … 今日で終わりにするから
ちゃんと、涼太と別れるから。
…
「 涼太 … 好き、好きだよ … 」
涼太「 … A、違うよ。Aが本当に好きなのは俺じゃない 」
「 … どうして？」
涼太「 俺たちが惹かれ合ったのは、きっとお互い似てたから。同じ匂いがしたんだ … 悲しみの、匂い 」
涼太に抱かれながら、何度も口付けを交わした
今日は何故だか少ししょっぱい気がしたのは、涼太が泣いていたから
ねえ、どうして言ってくれなかったの … ？
涼太の初恋の人が病気で亡くなったって話、何でこんな時に言うかな。
私は涼太に先生を重ねて、涼太は私にその人を重ねてたってこと？
… 全然似てないし、重ねてなんかないのに。
涼太「 お互い無意識のうちに、求めてたんだよ …
自分の中に開いた穴を埋めようと、もがいてた 」
「 … それでも、私は幸せだった。涼太に愛されてるって思えたら 」
本当は本気で愛してくれてるんでしょ ？
だって今、涼太めちゃくちゃ不細工な顔してるよ？
いつだって余裕そうな顔で爽やかな笑顔を見せてくれたのに … 泣いてぐちゃぐちゃになってるよ
お願い、泣かないで
私なんかの為に涙を無駄にしないで、可愛らしい目を腫らさないで
涼太「 … 今だけでいい、Aの全部俺に下さい 」
「 じゃあ、涼太の全部 … 私に頂戴 」
その声も、私だけにくれる言葉も
優しい口付けも … 全部全部忘れないように刻み込むから。
ネックレスなんてなくても、もう涼太の事はいつだって感じられるくらい
私は涼太の腕の中で何度も愛されて、溺れた
「 っ … ぁ、りょ … たぁ … 」
涼太「 ん、っ … A 」
狂ったように抱いて、抱かれて
最期の夜は幕を閉じた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 938人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ebichan(プロフ) - RAZU .さん» 本当ですか？嬉しいです、、、 (2019年6月22日 6時) (
レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
RAZU .(プロフ) - 今更ながらにものすごく素敵で涙が止まらないお話でした、、(TT)原曲もとても大好きで、玲於くんと涼太くんという組み合わせも好きなので私にとってぴったりのお話でとても読みやすかったです(TT) (2019年6月22日 2時) (レス) id: 018a2a124c (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！泣いてしまったなんて、、、嬉しいです！ (2018年10月20日 18時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 読みながら泣いてしまった。最後どっちとも離れるという展開がまた切なくなっちゃいました。切ないけど、面白かったです。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: 697070514c (このIDを非表示/違反報告)
シーザー(プロフ) - とても面白かったです！！感動をしました！！ (2018年6月14日 20時) (レス) id: 5e784ada86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えびちゃん
| 作成日時：2018年4月16日 1時
