# me ページ22
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朝起きたらもう玲於は居なかった
いつかの朝と同じように、テーブルの上にパンが置いてある。先に家を出たんだろう
昨夜はあんなに激しかったのに
やっぱり … 優しい。
手首は紐でキツく縛られていたのに、外されていた
でも代わりに、真っ赤な皮の首輪の様なものが付けられていた
チョーカー、とでも言おうか。
何故彼がコレを持っているのかは、分からないけど
もう私は外へ出てはいけないと思った
もう一度涼太に会うことは、許されない気がした
「 … どうしよ 」
涼太との事が、バレてしまった今
玲於の事を傷付けたり 不安にさせてしまった
彼はいつだって私の事を想ってくれていたし、守ってくれようとしてたのに。
「 … あ 」
ゴミ箱の中に、私が探し求めていたモノを見つけた
涼太がくれたRのネックレス。
よかった … 見つかった。
そのネックレスを手に取った瞬間、安心したのと罪悪感と
涼太への行き場のない想いが溢れてきて、何だか泣けてくる
私が好きなのは、一体誰なの？
先生のことは、もう忘れてる。
じゃあ、玲於の事は？涼太の事は？
好きだけど … 何かが違う
それは私にも分からない。
* * *
今日は、バイトの日だった。
本当は午前中には大学に行こうと思っていたが、あまり外出するのは控えようと思い休んだ
それは玲於に言われたわけでもなくて、私がそうしたいと思ったから。
でも、バイトはさすがに休めないから行かなくちゃ
玲於に電話をすると コール音二回ですぐに出た
玲於「 もしもし、どうした？」
「 私、今日バイトだから … 行ってくるね？」
玲於「 あー… うん、分かった。絶対帰る時連絡してね？」
「 … 行ってもいいの？」
玲於「 仕事は流石に行かないとまずいでしょ、いいよ。頑張ってきて 」
「 ありがと、頑張るね 」
声を聞いたら安心した
涼太の事で私に呆れて家を出て行ったまま帰ってこないんじゃないか、とも思った
今日は置き手紙も、メッセージもなかったからちょっとだけ不安になった
やっぱり独りには、まだ慣れそうもない
玲於「 寄り道しないでね、真っ直ぐ帰っておいで 」
「 うん、約束する 」
玲於「 ん、好きだよA 」
「 … わ、私も 好きだよ、玲於 」
LINEのやり取りが多かったから、受話器越しに玲於の声を聞くのは新鮮だった
好きだよ、なんて言うのはずるいよ
また貴方から離れられなくなるから
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ebichan(プロフ) - RAZU .さん» 本当ですか？嬉しいです、、、 (2019年6月22日 6時) (
レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
RAZU .(プロフ) - 今更ながらにものすごく素敵で涙が止まらないお話でした、、(TT)原曲もとても大好きで、玲於くんと涼太くんという組み合わせも好きなので私にとってぴったりのお話でとても読みやすかったです(TT) (2019年6月22日 2時) (レス) id: 018a2a124c (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！泣いてしまったなんて、、、嬉しいです！ (2018年10月20日 18時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 読みながら泣いてしまった。最後どっちとも離れるという展開がまた切なくなっちゃいました。切ないけど、面白かったです。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: 697070514c (このIDを非表示/違反報告)
シーザー(プロフ) - とても面白かったです！！感動をしました！！ (2018年6月14日 20時) (レス) id: 5e784ada86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびちゃん
| 作成日時：2018年4月16日 1時
