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頭の中は謎の男、「涼太」の事ばかり。
一体誰なんだよ そいつ
何Aにネックレスなんてプレゼントしちゃってんの?しかもRだからそいつのイニシャルだろ?
え、何。そういう関係だったりする?
Aは俺だけの物だと思っていたのに
玲於「 … チッ 、ダメか 」
Aの誕生日でも、俺の誕生日でもないし。あの日出会った日にちでもない
ロックは開かないまま何回かチャレンジして、ついに1分後じゃないと使えなくなってしまった
ああ、めんどくせーな 文明の利器も。
こうなるなら買い与えなきゃよかったかな
まさか俺以外の奴と連絡取ってるなんて思わないじゃん。
「 … ん、りょ た 」
タイミング悪くAは寝ながら涼太という誰かを求めて手を伸ばしてる。
夢に出るくらいそいつの事が好きなの?
ねえ、なんで俺と一緒にいるのに他の男の夢なんて見てんだよ。
あー、まじでムカつく
お前は俺の事だけ見とけば良いんだよ
… いや、まてよ?
確か俺がAと事務所で話してた時、涼太くんが俺に何してるのかって聞いてきたよな?
玲於「 … え、マジで?」
涼太なんて名前、そんな珍しくないし。割と人気の名前だから被ってる事だってあるし
流石に漢字まで同じだから、ちょっとビックリはしてるけど
だいたいAと涼太くんが出会うはずない
だって、俺はあの日Aを拾ってからずっと …
玲於「 … ずっと、閉じ込めてたのに 」
バイトする、ってのも初めは反対だった。
でも俺が居ない間にフラフラされんのも心配だったし、寂しい思いさせたくなくて
だったら家の近く社会勉強がてら働けばいいと思ってた。
まさかそうやって外に出てる間に、Aに近づくケダモノがいるなんて … 迂闊だった。
玲於「 ねえ … 何で俺じゃダメなの 、」
俺はこんなにもAを愛しているのに
どうしてそんな奴のプレゼントを、大事に身に付けてるの?
まさか、あの時のキスマークもそいつの … ?
「 んん 〜… 」
Aが寝返りを打って、俺に背を向けた
その隙を狙って俺はネックレスを外した。
今まで俺のイニシャルだと思っていたのに、まさか他の男からの貢ぎ物だったなんて … 最悪だ
玲於「 … 人のモノに手出してんじゃねえよ 」
俺はネックレスをゴミ箱に投げ捨てた
そして知らぬ間にAに接触していた
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ebichan(プロフ) - RAZU .さん» 本当ですか?嬉しいです、、、 (2019年6月22日 6時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
RAZU .(プロフ) - 今更ながらにものすごく素敵で涙が止まらないお話でした、、(TT)原曲もとても大好きで、玲於くんと涼太くんという組み合わせも好きなので私にとってぴったりのお話でとても読みやすかったです(TT) (2019年6月22日 2時) (レス) id: 018a2a124c (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!泣いてしまったなんて、、、嬉しいです! (2018年10月20日 18時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 読みながら泣いてしまった。最後どっちとも離れるという展開がまた切なくなっちゃいました。切ないけど、面白かったです。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: 697070514c (このIDを非表示/違反報告)
シーザー(プロフ) - とても面白かったです!!感動をしました!! (2018年6月14日 20時) (レス) id: 5e784ada86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびちゃん | 作成日時:2018年4月16日 1時