#嵐の夜 ページ30
.
「 っあ"ー、疲れた .. 」
(( 佐野 ))と書かれた表札の前に立って、鞄のなかから部屋の鍵を取りだす。
最近、PV撮影や雑誌のインタビューで帰りが遅くなることが多い ..
まぁ、仕事が忙しいのは有難いことだけど。
それにしても今日は生憎の雨 ..
それも嵐のように強くて、少し前には雷が鳴りはじめた。
飯食って風呂に入って、早く寝よう。
そう思って素早く用意をしてベッドに入った。
.
.
でも、
.
.
.. そんな日に限って、眠れない。
ふとんに潜って目を瞑っても、ちっとも眠くならない。
.. なんでだ。
仕方なく、録画してた映画を見ようとリビングに移動すると、その数分後 ..
ピンポーン ..
インターホンが鳴った。
「 は? .. 誰だよこんな時間に 」
不審に思いながらもモニターを見ると、全身ずぶ濡れのAの姿が ..
え、A ! ?
‘ A ! ? お前何やってんの ! ? ’
“ 玲於 .. っ 泣 ”
‘ いま開けるから ! ! ’
ガチャ
『 玲於っ ! ! 』
「 わっ、! ! 」
ドアを開けた瞬間飛びついてきたA。
その勢いで後ろに倒れこんで、玄関でふたりとも座り込む。
「 とりあえず、シャワー浴びてくれば? 」
『 .. やだ。』←
「 はっ? .. いや、だってお前ビショビショじゃん。」
『 ひとりで入りたくない。』
え、なに言ってんのこいつ。
『 怖いからやだもん。』
「 そのまんまだと風邪ひくぞ。」
『 でも .. 』
「 仕事できなくなったら、メンバーにも会社にも迷惑かけることになる。」
『 .. わかった、入る。』
「 ん。.. 服はなんか適当に用意しとくから。」
Aを引き離して立ち上がろうとすると引っ張られた袖。
「 なに? 」
『 .. 玲於もいっしょに ... っ 』
「 ........っ ! ? /// 」
.. マジでこいつ、大丈夫か?
まさか熱あるんじゃ..
そう思っておでこに手を当てるけど .. うん、平熱。
「 A、さすがに一緒には入れないよ。」
『 でもっ、ひとりはやだっ 泣 』
あー、どうすっかなぁ .. /
俺も入りたいのは山々なんだけど。←
さすがにそういうわけにもいかねぇし..
.
959人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺於(プロフ) - 茉李さん» おっと .. ご指摘ありがとうございます!私関西の者なので、たぶんそれで書いちゃったんだと思います!笑 訂正しますね!^ ^ (2016年7月31日 7時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
茉李 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません... #嵐の夜のここの台詞「 とりあえず、シャワー浴びてこれば? 」 正しくは浴びてくれば?ではないでしょうか? (2016年7月31日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - ニコさん» コメ&リクエスト、ありがとうございます^ ^ 了解です! (2016年5月18日 19時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 大樹くんが私は好きなので大樹くんとラブラブでいちゃいちゃしている話が読みたいです。是非宜しくお願い致します。 (2016年5月18日 16時) (レス) id: a196bed5e2 (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - ティアさん» これからレッスンがあるので、時間がある時に見にいきますね^ ^ 玲於くんは、ヤバイです。笑 可愛いしカッコいい。ほんとに好きです。ガチ勢です。笑 そうなんですよ、苺於の於は玲於の於です! (2016年5月14日 15時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:苺於 | 作成日時:2016年5月14日 7時