一人前の執事になるために。 (ページ10)

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10話ページ10

貴方side

私はモップを持って、床を拭いていた。

ムカつく～！あの人！！

ご主人様だからって何よ！何でもかんでも言って！

私はあんたの家政婦じゃないんだっつーの！！

玲「フッ…聞こえてる。」

なっ、なっ…！？玲於様…聴いてた！？

玲「相当俺に怒ってるらしいな、いくら言っても、前の家には帰れねぇよ？」

クイッ

玲「黙って従えば身のためだぞ、」

私は手を振り払った。

貴「…わ、私は、ただの執事です、なのにどうしてそんな意地悪なことばかり…
言うんですか…！？」

玲「うーん…何でだろうな…」

玲於様は、私を壁まで追い詰めた。

玲「分かんねぇな…。」

数秒、玲於様と目を合わせると、

私は玲於様から離れて目をそらした。

貴「ッ！…執事のことなんか、……私のことなんか、放っておいてください！」

私はムカついて、他のところを掃除した。

言えない…ちょっとドキッとしたって

言えない…かっこいいって

思ってはいけない。

貴「はぁ…私…」

これから本当にやっていけるの？

救いの手が欲しいよ…。

玲「……悪かった、」

貴「えっ…？」

玲「今のことは、忘れて。だから今日、一緒に飯食お？食いながらテレビ見たりとか。」

貴「は……はい……」

OKしたけど、いきなりはビビる。←

夜

ご飯を食べながら、話をした。

玲「お前って……彼氏いるの？」

貴「グッ！……か、彼氏ですか！？」

玲「…いるの？いないの？」

貴「い、いませんが。」

玲「はっ？いないの？」

貴「いないですよ！執事なのにいてどうするんですか。」

玲「へぇ～ま、いてもいいと思うけど？執事でも。」

今まで散々言ってきたくせに、

何いいこと言ってんだ～～！！←

玲「あと、明日は俺、亜嵐ん家行ってくるから、お前は友達が誰かと、
遊んできていいよ。」

貴「いえ、執事なので…！」

玲「俺がいいよって言ってんの、遠慮せず行け。」

貴「ありがとうございます！」

私はスマホを見て探した。

あーアスカも最近会ってないから、会おう！

アスカは小さい頃の親友で学校も同じで、

私よりも前から執事デビューしている。

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