一人前の執事になるために。 (ページ4)

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4話ページ4

貴方side

貴「玲於様、お布団の用意ができました！」

玲「まだ寝ねぇよ。」

貴「ですが、もう22時ですよ？父上が言っておりました！ご主人様は早く寝させるようにと！」

玲「まだ寝ないって何回言ったら分かる？」

貴「…す、すみません…失礼しました。」

玲「………なぁ今日、一緒に映画見ねぇ？」

貴「え、映画ですかっ？」

玲「うん。見たくない？」

貴「…私は執事です、ご主人様と映画など、恐れ多いです。」

玲「早く見よ。見ねぇんじゃあお前の親父に、つげ口しようかなー？」

貴「見、見ます見ます！」

私は玲於様のとなりに座って、映画を見ていた。

って！！こうしている場合じゃない！！

私は執事！！やらなければいけないことは、沢山ある！！

私は立ち上がって、お皿洗いを始めた。

玲「いきなり何やりだすんだよ。」

貴「…わ、私はあくまでも執事です！一緒に映画を見て楽しむなどは…
彼女さんとかと見てください！」

玲「俺、彼女いねぇけど。」

貴「！？…じゃあお友達と見てください…と、とにかく、私は執事なんですから！」

玲「仲良くなりたくないっつーこと？」

貴「そういうわけではっ…！」

私はお皿洗いを終えると、部屋に戻った。

ダメダメダメ！！仲良くなるなんて、

そんなおこがましいこと…。

コンコン

玲「おい、俺の部屋掃除しろ。執事ならやれ。」

ガチャ

貴「分かりました。」

部屋に入ると、すごくいい匂いがした。

玲於様の匂い…。

部屋を掃除し終わると私は汗を拭いた。

貴「じゃあ、終わりましたので…きゃっ！？」

ボフッ

玲於様が…私を…押し倒してる…！？

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