◇ ページ10
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「あーっと、神代、サン？」
『っは……は、ぁ……』
「(返事する余裕なんか無いわな……)すぐ誰か来てくれると思うけん、ちょっとだけ待っててください。
えっと、どっか痛いっすか」
『っ、……』
ふるふると首を横に振る。さっきまでは全く意思の疎通が図れなかったが、ようやくこちらの声が届き始めたらしい。
こんな時に気にすることじゃないかもしれないが、俺はこの子と喋るどころかこんなに近い距離に居ることすら初めてで、なのにこんなイレギュラーな状況。
どうすればいいのか分からない。
どっからどう見ても俺より年下だが、社歴はこの子のほうが格段に長い。迷った末にとりあえず敬語でいくことにした。
「痛みは無いんすね。呼吸は？出来てます？」
『……っは、───っ、ごほっ、ひゅ、ひゅ、っ！』
「ちょ、ストップストップ。
たぶんそれ吸えてないっす。落ち着いて、ゆっくり深呼吸しましょう」
息苦しさからか、焦って空気を吸い込もうとするのを慌てて止める。まずは落ち着かせないと、このままではそのうち過呼吸になりかねない。
一瞬躊躇ったが、小さな背中に手を添えてトン、トンと一定のリズムで叩く。
「はい、吸ってー」
『っ、ひゅ、ごほっ、』
「ゆっくりっすよ、ゆーっくり吸って」
『───っ、』
「上手です。はい、次ゆっくり吐いてー」
『、は、ぁ……』
「そうそう」
何度か深呼吸を繰り返し、ようやく少し落ち着いたらしい。まだ少しだけ肩を上下させながら、瞳を左右に動かして周囲の様子を伺っている。
「落ち着きました？」
『、はぁ……え、あ……えっ、と……？』
「あー、どうも。山本彰吾です」
『やま、もと……』
「RAMPAGEのパフォーマーです」
『……あぁ……あれ、しょうごくん、……？』
「はい？」
『あ、ちが……いわや、くん……』
「ああ、そっちの『しょうご』ね……。
ちょっと、どうしたらええか分からんかったんで翔吾が人呼びに行ってくれてて、その間は俺が」
先程必死に呼びかけていた翔吾の声はギリギリ届いていたらしく、姿が見当たらないことに困惑している。
頭にハテナを浮かべる彼女に軽く説明すると、なんとなく状況を把握出来たようで、こくこくと2回ほど縦に頷いた。
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壱臣love(プロフ) - 時間はどれだけかかっても構いませんので御検討お願いします! 無理でしたら全然大丈夫です!♡ (2022年2月19日 8時) (
レス) id: be2860f083 (このIDを非表示/違反報告)
壱臣love(プロフ) - 初コメ失礼します! いつもお話大スキで読ませていただいてました♡ お忙しい中更新ありがとうございます! これはリクエストになってしまうのですが､BOTでの壱馬くんとの出来事をお話にしてもらうのは可能だったりしますでしょうか😭 (2022年2月19日 8時) (レス) id: be2860f083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 久々の更新ありがとうございます😭😭また楽しみにしております (2022年2月14日 21時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新楽しみにしています!! (2021年9月26日 13時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年7月14日 19時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE x他1人 | 作成日時：2021年7月13日 14時
