◇ ページ31
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「……あ、」
事務所での打ち合わせを終えて帰ろうとしていた時、たまたま見かけた後ろ姿。
「お疲れ様です、Aさん」
『……ああ、壱馬くん。お疲れ様』
俺の顔を見て一瞬だけ驚いた表情を浮かべたAさんは、すぐにいつものクールな澄まし顔に戻って挨拶を返してきた。
「仕事終わりですか」
『うん。そっちも？』
「はい」
会話はしながらも俺と目を合わせることは無く、帰る方向へと足を進めていく。
追いかけるように隣に並んでみたが、依然としてこっちを見てはくれない。
「もう今日はこれで終わりですか？」
『うん、終わりだよ』
「この後、予定ありますか」
『……なんで？』
急に冷たくなった声。
周囲の温度がスッと下がった気がして思わず震えた。
「……や、なんでもないっす」
『そう』
俺が引き下がると、Aさんの声色は元に戻った。
ここからどんな話に持っていこうかと迷っている間にエレベーター前に着いてしまう。
ボタンを押すと、すぐに扉が開いた。
Aさんを乗せるために扉を押さえ、エレベーターの中に向かって手を差し出す。
「どうぞ」
『、壱馬くん乗らないの？』
「あ、はい。俺は大丈夫です」
『……そっか。じゃあ、お疲れ様』
一瞬、何か言いたげな顔をしたAさんに違和感を抱いたが、その違和感の正体が解明される前に扉が閉まり、Aさんの顔は見えなくなった。
「もう俺、分かんないっす……」
「うん、ドンマイ」
夜、居酒屋の個室でビールを煽りながら愚痴を吐く俺の向かい側には、玲於さん。
お誘いを頂いたのは本当に偶然のことだったが、昼間の出来事を相談したいと思った時、Aさんと同じグループの玲於さんはちょうど良すぎる人選だった。
「あいつも壱馬のこと嫌いなわけではないと思うんだよ」
「そう、っすかねぇ……」
「うん。本当に嫌いだったらまず会話しないから。だから話してくれてる時点で嫌われてはないよ、絶対」
「……だといいんすけど」
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壱臣love(プロフ) - 時間はどれだけかかっても構いませんので御検討お願いします! 無理でしたら全然大丈夫です!♡ (2022年2月19日 8時) (
レス) id: be2860f083 (このIDを非表示/違反報告)
壱臣love(プロフ) - 初コメ失礼します! いつもお話大スキで読ませていただいてました♡ お忙しい中更新ありがとうございます! これはリクエストになってしまうのですが､BOTでの壱馬くんとの出来事をお話にしてもらうのは可能だったりしますでしょうか😭 (2022年2月19日 8時) (レス) id: be2860f083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 久々の更新ありがとうございます😭😭また楽しみにしております (2022年2月14日 21時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新楽しみにしています!! (2021年9月26日 13時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年7月14日 19時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE x他1人 | 作成日時：2021年7月13日 14時
