◇ ページ12
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「……ほんまに大丈夫なん？あれ」
「まあ、本人が大丈夫って言ってたんで、たぶん」
「翔吾が戻ってくる前、体調悪いんかって聞いたらなんか答えづらそうやったんやけど」
「あー……たぶん、体調じゃないんやと思います」
「体調じゃない？」
「精神的なほう、って言ったらいいんですかね」
「精神的な……」
どう反応すればいいか分からず困る俺に、翔吾は苦笑いを浮かべる。
「いろいろあるんすよ、あの子」
「いや、まあ……それは知っとるけど」
きちんと話したことがあるわけではないが、彼女がデビュー前からつい最近に至るまで話題に事欠かない人だということはよく知っている。
「……ご両親亡くなったん、引きずっとる感じ？」
「……たぶん。本人からちゃんと聞いたわけではないですけど、それがきっかけやとは思います。
Aちゃんが急激に調子崩したのって、ここ1年間ぐらいの話ですし」
今から1年と3ヶ月ほど前、2014年6月12日。
EXILE TRIBEのライブ『SURVIVAL』の初日を翌日に控え、会場でリハーサルを行っていたその日。
会社の偉い人が血相を変えて飛び込んできたかと思ったら彼女を連れて何処かへ居なくなり、リハーサルが一旦中断された。
それから数時間後、出演者全員が集められ、大人たちからピアニストの神代孝明さん・歌手の咲子さん夫妻が交通事故に遭い、亡くなったことを知らされた。
彼女の───神代Aの、両親だった。
「それからずっと調子悪そうな感じなんや？」
「そうですね。
Aちゃんひとりっ子やし、親戚に頼ろうにも頼れなくて、いま完全に1人なんすよ。
一応、先輩方の家とか転々として面倒見てもらってはいるみたいですけど」
「親戚もおらんの？」
「地元が京都ですからね……頼りたくても距離が遠すぎて難しいんじゃないっすかね」
「ああ、そうか」
GENERATIONSとして活動を続けている以上、彼女が今から京都に戻るのは現実的じゃない。
とはいえ親戚の人たちにも仕事や生活や、いろんな都合がある。彼女の面倒を見るためだけに東京へ出てきてくれと頼むのも難しい話だろう。
不幸中の幸いだったのは、メンバーや先輩という頼れる大人の存在がすぐ近くにあったことだろうか。
本当のひとりぼっちにならずに済んでいることには他人ながら安心する。
「…… まあ、時間が解決してくれるのを待つしかないやろ」
「そうっすね…… はよ元気になったらええなあ」
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壱臣love(プロフ) - 時間はどれだけかかっても構いませんので御検討お願いします! 無理でしたら全然大丈夫です!♡ (2022年2月19日 8時) (
レス) id: be2860f083 (このIDを非表示/違反報告)
壱臣love(プロフ) - 初コメ失礼します! いつもお話大スキで読ませていただいてました♡ お忙しい中更新ありがとうございます! これはリクエストになってしまうのですが､BOTでの壱馬くんとの出来事をお話にしてもらうのは可能だったりしますでしょうか😭 (2022年2月19日 8時) (レス) id: be2860f083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 久々の更新ありがとうございます😭😭また楽しみにしております (2022年2月14日 21時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 更新楽しみにしています!! (2021年9月26日 13時) (レス) id: 20e95c7407 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年7月14日 19時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE x他1人 | 作成日時：2021年7月13日 14時
