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『1回目の夢者修行の……名古屋かな』

『パフォーマンス終わって、来てくださったお客さんと握手してたんですよ。お見送りみたいな感じで』

『女性のファンの方だったんですけど、いきなり鞄からハサミを出してきて、髪をバサッ！といかれて』

『たぶん、私のこと嫌いなんだろうなあ……って、裏に下がってからずっと考えてました』

『女の子が1人で男性の中に混ざって活動するってこういうことなんだなって』

『初めて、ファンの皆さん側のリアルな気持ちを知った瞬間でした』

『両親と私と、会社の人たちとで会議室に集まって、今後どうしていくかっていう話し合いをしました』

『私としては辞める気はない、会社としても辞めてほしくはない。そこは最初から一致してました』

『でも親からしたら、そういう事件が起きるような場所に子どもを置いておくのは怖いっていうのは絶対あるじゃないですか』

『当時はまだ小学生だったんで、次は本当に怪我させられるかもしれないとか、親としてもすごく心配してくれていて……相当、話し合いましたね』

『両親としても、本人がやりたいって言ってる以上は無理やり辞めさせたくはないとは言ってくれてましたね』

『辞めないなら辞めないで、じゃあどうやって安全を確保していくのか、メンバーとして表に出続けるのは危険に晒すだけなんじゃないのかっていうところがやっぱり引っ掛かってたみたいで』

『ボーカルって特に、目立つじゃないですか。グループの顔的な立ち位置だし』

『もちろんパフォーマーの存在があってダンス＆ボーカルグループとして成立しているっていうことは前提としてある上での話なんですけど』

『やっぱりマイクを持って歌うっていうのは、どんな人にでもダイレクトに届く行為だし、代表で喋る機会もボーカルのほうが多いし……』

『矢面に立つ場面が多い分、どうしても悪意をぶつけられやすいというか』

『GENEのボーカルとしてこのまま活動を続けるのはちょっと難しい、でも完全に切り離してしまいたくはないっていう2つの意見がずっと上がってました』

『その落とし所をどこに持ってくるかっていうところで、メンバーも含めてみんなで考えましたね』

『その中で、まあ、案として1個出てきたのが、《サポートメンバー》だったんですけど』

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