実は/すゑひろがりず 南條 ページ5
貴女side
｢Aちゃんこの後暇？2人で出掛けない？｣
｢いやAは、この後俺ん家でゲームだから｣
｢何言ってんですか。Aちゃんは、俺とデートですから｣
上からダイタク大さん、野田クリさん、コマダン石井さんとなっている。
『勝手に決めないでください。それに、この後は予定あるんで……』
グイグイと迫ってくる先輩3人に後退りをしながら、他の先輩に助けを求めに行く。
『多田さん助けてください』
スタバのカップを持って、楽屋に戻ってきたトットの多田さんに声を掛ける。
｢A困ってるやん。やめたれよ｣
少しドヤ顔気味で言った多田さんを、3人はすごい顔で睨む。
｢多田さんは黙っててください｣
3人の息の合った返しに、楽屋の隅に居た桑さんが吹き出しているのが見えた。
｢この後予定あるって言ってたけど、何の予定があんの？｣
顎に手を当てて、ボソリと呟く野田さん。
『あーっと、いやー、ちょっと野暮用が』
アハハと笑っていると、出番終わりのすゑさんが帰ってくる。
『お疲れ様です』
2人に声を掛けると、笑顔で返事をくれる。
｢何の話してたん？｣
椅子に座った三島さんが聞くと、大さんが答える。
｢Aがこの後用事あるって言うんですけど、具体的に何するか言わないんですよ｣
｢何でそれをお前らが知りたいねん｣
少し笑った南條さんがそう聞くと、間髪入れずに石井さんが答える。
｢俺たち3人はAとデート行きたいんです｣
そう言った瞬間、南條さんの笑顔がピシリと固まった。
｢それは無理やな｣
｢何でですか！｣
スッと立ち上がると、私の肩に手を置く。
｢だってAは、俺の彼女やもん｣
チュッと音を立てて、私の頬にキスをする南條さん。
『反則すぎますよ、ほんっとに、』
｢彼女が目の前で言い寄られてたら、これくらいせなやろ｣
｢えっ、えぇぇぇぇ｣
その日大宮では、椅子から転がり落ちる先輩方、赤い顔を覆っている私、したり顔の南條さんが目撃されたのであった。
.
取り合い/キュウ 清水 ぴろ→←似た者同士/さらば青春の光 東ブクロ
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さらだ(プロフ) - はじめまして！読ませていただいているのですが、キュウのお話素敵すぎました…これからも書いてくださると嬉しいです！ (2022年1月22日 9時) (
レス) id: d0d56157e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずる(プロフ) - Mikitty さん» 了解しました！リクエストありがとうございます！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6c5df035f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikitty - あの、見取り図の二人が主を取りあう話リクエストしたいです！ (2021年1月28日 19時) (レス) id: aa54ea54f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずる(プロフ) - ちぃさん» こちらこそリクエストありがとうございました！そう言って頂けて幸いです！更新頑張ります！！！ (2021年1月27日 23時) (レス) id: 6c5df035f8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございました！素敵な南條さんが読めて幸せでした！これからも更新楽しみにしています！ (2021年1月26日 23時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずる | 作成日時：2021年1月11日 22時
