日常/かまいたち 濱家 ページ1
貴女side
『おはよう』
｢おはようA｣
朝6時、目覚ましの音と共に起き上がると、エプロンを巻いてフライパンを振っている旦那が目に入る。
｢ご飯もう少しやから、顔洗ってき｣
『はーい』
洗面所の扉を開けて顔を洗いに行くと、トントンとリズム良く野菜を切る音が聞こえてくる。
なんか良いなぁ。タオルで顔を拭きながら、ぼんやりと考えてキッチンへ行く
『隆ちゃ〜ん』
後ろからハグをして、彼の背中に顔を埋める
｢ん〜？おはようA。まだ寝ぼけてる？｣
『寝ぼけてない』
｢ほら、はよ座り。今持ってくから｣
隆ちゃんから離れて、椅子に座る
｢はい、お待ちど〜さま｣
目の前に料理が置かれて、彼も椅子に座る。
『ほんとに毎朝すごいなぁ、いただきます』
2人で手を合わせてから食べ始めると、あまりの美味しさに感動する。
｢どう？｣
『美味しい！！！』
｢ほな良かった｣
八重歯を出して笑った彼は、自分の口の下を指さしている
｢ほらA、米付いてんで｣
そう言うと、私の方に手を伸ばして取ってくれる
『ありがと隆ちゃん』
｢Aって子供みたいやな｣
『子供みたいとか言わんといて！』
パクパクとご飯を口に放り込んで、朝のニュースを見る。
『隆ちゃん今日は何時から仕事？』
｢今日は9時からやから、割とゆっくりできる｣
いつの間に食べ終わったのか、食器を重ねてキッチンへと運んで行ってしまう。
『そう言って余裕ぶっこいてると、また前みたいに遅刻すんで』
前遅刻した時は、2人で桃鉄をやっていて気付いたら集合時間の30分前になっていたのだ。
あの時ほど焦っている隆ちゃんを、私は見たことがない。
｢あれは例外やろ。今日は気を付けるわ｣
『気を付けないと、また山内さんにネタにされるしな』
最後の一口を食べて、食器を重ねキッチンへ持っていく。
『ごちそうさまでした』
｢お粗末さまでした｣
隆ちゃんが頭を下げて言うものだから、私も釣られて頭を下げる。
｢何でAも頭下げてんねん｣
ケタケタと笑うと、私の頭をワシャワシャと撫でる。
『うわぁっ』
｢Aも仕事あるやろ？はよ用意しいや｣
『ほーい』
返事をして自分の部屋に向かおうとすると、手を掴まれる。
｢その前に洗い物じゃんけん｣
『えー！隆ちゃんがやるんちゃうの？！』
｢甘えたらアカンで｣
.
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さらだ(プロフ) - はじめまして！読ませていただいているのですが、キュウのお話素敵すぎました…これからも書いてくださると嬉しいです！ (2022年1月22日 9時) (
レス) id: d0d56157e1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずる(プロフ) - Mikitty さん» 了解しました！リクエストありがとうございます！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6c5df035f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikitty - あの、見取り図の二人が主を取りあう話リクエストしたいです！ (2021年1月28日 19時) (レス) id: aa54ea54f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずる(プロフ) - ちぃさん» こちらこそリクエストありがとうございました！そう言って頂けて幸いです！更新頑張ります！！！ (2021年1月27日 23時) (レス) id: 6c5df035f8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - リクエスト応えていただきありがとうございました！素敵な南條さんが読めて幸せでした！これからも更新楽しみにしています！ (2021年1月26日 23時) (レス) id: 0366618b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずる | 作成日時：2021年1月11日 22時
