自分勝手/コウテイ 九条 ページ43
貴女side
『ねぇ拓文くん』
ベッドの端に座って、隣で眠っている彼に話しかける。
『私達さ、もう終わりにしない？』
勿論、彼は眠っているから、私の話なんて聞いてはいない。
『だって、私みたいなのと付き合ってたら、拓文くんの評判が落ちちゃうし、何より最近全然会えないし』
『私が会いたい時に、拓文くんはいつも仕事してるし。』
くー、なんて間の抜けた彼の鼻息が、小さなこの部屋にはやけに大きく響いている気がする。
『2人の漫才もコントも大好きだけど、最近見てると本当に辛くなるの。あぁ、拓文くんは私と一緒に居るべきじゃないなって。』
『私は自分勝手なやつだから、ごめんね、ばいばい』
最後の言葉を言い立ち上がる。
すると背中に温もりを感じた
｢行かんといてや｣
『起きてたの？』
｢うん起きてた。なぁ、頼むから、置いて行かないで｣
彼の口から出た子どものように拙い言葉に驚いた。
彼が甘えてくることなんて無かったから
『拓文くんは私と一緒に居るべきじゃないの。それに、私の方ばっかり拓文くんのことが好きみたいで、辛いの』
｢何でそんなこと言うねん。俺もAのこと好きや｣
ぎゅっと私の手を握る彼の手は冷たい
『こういう時にしか、好きって言ってくれないじゃん』
私がそう言うと、今まで感じていた温もりが離れて、拓文くんが私の目の前に立つ。
｢ごめん。俺自分勝手やから、Aと離れたくないねん｣
『ほんと自分勝手』
1歩彼に近付くと、彼から腕を広げてくれる
｢…ありがとう。ごめんな｣
『今回だけだから』
先程よりも強い力で抱きしめられて、泣きそうになる
｢ほんまにありがとうA｣
『次私に寂しい思いさせたら、拓文くんの同期にチクってやるから。』
｢分かった、｣
私の肩に手を置いて、額にキスを落とす
｢A大好きや｣
『もっと』
｢これからもずっと一緒に居て、｣
『うん』
｢ずっと俺だけ見てて｣
『やだ』
冗談でそう言うと、頬を摘まれる
｢やだちゃうやろ〜｣
『見てるに決まってるでしょ』
トンと彼の肩を押す
｢ほんまにA大好き｣
『分かったって』
自分勝手で愛らしい彼が私も大好き。
.
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ANA - すいません！追加なんですが....過激な感じでも大丈夫ですか？ (2020年1月9日 0時) (
レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
ANA - 初めまして！リクです！宮下草薙の草薙くんで、嫉妬からの甘々な感じのが見たいです！よろしくお願いします！ (2020年1月6日 3時) (レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずる(プロフ) - マキさん» お久しぶりです!!リクエスト承りました!!しばしお待ちを!! (2019年7月7日 23時) (レス) id: 6c5df035f8 (このIDを非表示/違反報告)
マキ - お久しぶりです。マキです!!リクエストなんですが、霜降り明星の粗品さんのお話をお願いできますでしょうか？シチュエーションは、バカップルでお願いします。 (2019年7月4日 20時) (レス) id: 4a018ae759 (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - またリクエストで四千頭身の後藤君とラブラブな感じのデートが見たいです！よろしくお願いします。 (2019年6月30日 21時) (レス) id: 13c5b75118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずる | 作成日時：2019年3月31日 18時
