さ〜いしょ〜はＧ！の２の続き！

あいかわらず暇な店 ページ4

「いらっしゃいま・・・なんだ、ジヨンか」

カウンターから振り返ったAは、いつものそっけないごあいさつ(笑)

そして

相変わらず・・・

「暇な店だな〜〜〜ほんとに」

お客さんが誰も居ない店内

「何？？文句あんの？？？」ってふくれっ面で琺瑯のポットでお湯を沸かすA

(笑)いいや？文句なんてありませんよ

温かい日差しがたっぷりと注ぎ込む窓辺には

子供のおもちゃ箱をひっくり返したような、カラフルでにぎやかな小物たちが・・・

そしてガラスのケースに大切に保管された特別なオルゴールも。

「ご注文はっ？？！！」

乱暴に音を立てるグラス

(笑)

「コーヒーとあと〜、ミルク」

「はぁ？？ミルク？？」

怪訝そうな顔するAを横目に、車に戻って連れてきた

待ちきれない――ヤツ


ご主人さまなんてそっちのけで、思いドアを押し開けて飛び込んでいく

ガホ

「ガホーーーーーーーっっ！！！！」

「ぉん〜〜ッ」

(笑)

カウンターの中のAめがけて飛びつくガホ

あいっかわらず、仲良しだ事で。さんざんベロンベロンじゃれ合ったおふたりさん

「・・・あのぉ、コーヒーまだですか？(笑)」

置き去りにされたおれのむなしい囁き

「え？(笑)あぁ、はいはい。ちょっとまってよ」

って。

後回しだし。

「そんなに必死にじゃれあわなくってもさ、今日からは毎日会えるからいいんじゃね？」

俺の言葉にピタリと動きを止めて振り向くお二人(笑)さん

「え？」

・・・だから〜〜〜

「屋根裏の荷物はまとめておけよ、車に積んでやるから」

「ええ？」

・・・ほんと。

「今日から、Aの帰るところは――」

俺の部屋のカードキーを差し出す

「ここ・・・だろ？」

Aとガホが同時にそれを覗き込むからおもしれぇ

「鈴、付けらんねぇけど。無くすなよ！！」

「あ・・・うん／／／」

さっきまでガホとアホっ面でじゃれ合ってたくせに

小さくはにかんで、うつむくから

・・・やめろよ

なんかそんな顔されたら、変にドキドキするじゃねーかよ

「・・・お、お前と、俺の仲だろっ！！今さら照れんじゃねーーよ」

照れ隠しにやっと出されたコーヒーをぐっと飲み込んだ

そしたら

ふふふっ。って笑い声

？

見上げると、ニコっと笑ったAがカウンタ―に頬杖ついてこう言った

「まってるね、ジヨンが帰って来るのを――ガホちゃんと一緒にちゃんとまってるからね！」

「／／／あぁ。」

――end――

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←帰ろ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す