第一章 三幕 少女達には湿っぽい別れは似合わない ページ13
「おーっほっほっほ!シトリンさん、今日はGCGの入社試験ですって?GCGに入った時点で貴女の貧乏なオーラを見破れて門前払いにならない様にお気をつけて下さいね?」
後ろから聞こえる甲高く嫌味ったらしい声が聞こえた。
本当は無視したいが、私の怒りの沸点を越す罵倒に耐え切れず後ろを向いてしまった。
後ろにいた金のかかってそうなドリルヘアーとフリルのワンピースを着た嫌味女向かって天才的頭脳を駆使した嫌味を言う。
「あらぁ?ルリさんってば、自分の頭じゃGCGに入れないからって私を妬まないで下さらない?私の成績がA+がただのAになってしまいますわぁ」
「キーッこの没落女!!精々一次試験で振るい落とされない様になさって!ふんっ!」
自分の嫌味がよほど気に食わなかったのか、嫌味女もといルリは青筋を立てて去っていった。
これで私の邪魔をする奴はいなくなった…と思ったらが、ポケットに入ってた携帯のバイブが鳴る。
「全く、次はメールで嫌がらせ…じゃなかった。コハクちゃんだ」
コハクちゃんは私の幼馴染みで既にGCG隊員になっている女の子だ。因みにコハクちゃんの兄のハヤト君も同様にGCG隊員である。
メールには頑張ってね!アニキもシーちゃんなら大丈夫って言ってたよ!と書いてあった。
「ありがとう二人とも…私、頑張るね」
幼馴染み二人に応援されて元気を取り戻した私はGCGへ向かった。
その後は緊張してイマイチ覚えていない。意識が回復した時には帰りの電車に乗っていた。
そして合格通知を見て椅子から転げ落ちたのはいい思い出だ。
その事を幼馴染み二人に伝えると喜んでくれた。家族もお金が厳しい時なのに豪華な料理を作って祝ってくれた。
そしてルリも…。
「ふん、人事部の人が貧乏専門略してB専だったのかしら?まぁおめでとう位は言ってあげる」
「ルリさんは縁故就職ですって?私からもおめでとう位は言ってあげるわ」
「まったく…これだから庶民にお祝いの言葉なんて言いたくないのよ。けど、頑張る人は好きよ」
「…ありがとう。そっちもおめでとう」
「どういたしまして。これから離れ離れになりますわね、けど貴女のライバルですわ」
「ルリさん…!」
「まぁ貴女の事ですから?どーせ貧乏な生活に追われて私の事なんて忘れてしまうでしょうね〜」
「せっかくいい感じになってたのに捻くれてんじゃねーよアホ女!」
「キーッ!やっぱり庶民に優しくするのは止めとくべきでしたわ!」
杉シトリン、頑張ります!(投げやり)
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小動物 - コメント失礼します。4年間もすごいです。私、ガイストクラッシャー今でも好きです!皆さん更新頑張ってください! (2018年11月5日 1時) (レス) id: 4dcfc1ef4e (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - YOSHINOさん» まじですかww了解です、お教え頂きありがとうございます! (2016年9月29日 13時) (レス) id: f080a39440 (このIDを非表示/違反報告)
YOSHINO(プロフ) - パスはURLの最後の奴ですよ!てか変更しました (2016年9月29日 13時) (レス) id: ff61ac8251 (このIDを非表示/違反報告)
シャウロン(プロフ) - 神威さん» わかりました!ありがとうございます〜『シャウロン』と名前のつく奴がフォローしたら、私です!!さっそくフォローしますね (2016年9月27日 23時) (レス) id: fe40e088dc (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - シャウロンさん» 勿論です!というか是非!@cmiki0929で検索して頂ければ出るかと (2016年9月27日 22時) (レス) id: f080a39440 (このIDを非表示/違反報告)
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