圭人の憂鬱9 ページ10
圭人side
暫く読書をしていると、
薮先生が照を連れて戻ってきた。
照が俺のそばに走ってきて、
「圭人!!久しぶり♪」
って言った。
薮先生は何か言いたげに僕たちを見つめていた。
でも、そんなの関係ない。
最近は会えてなかったし...
「うん、久しぶり♪元気だった？」
「めっちゃ元気だったよ.笑、圭人は?」
「俺も♪超元気♪」
「そっかぁ♪そーいやさ、聞いてくれる？笑」
「何々？めっちゃ聞く聞く!!笑」
「俺の主治医さ、鮎川先生って言うんだけどね、めっちゃ天然なの.笑」
「ﾏﾁﾞで!?いいなぁ . 笑」
「何かさ、ﾅｰｽｺｰﾙ押すじゃん？で、どうしたの？って来るわけよ。でね、この部屋から出たい。って言うといいよん♪って簡単に出してくれるの!!笑」
「うわっ、精神科病棟ではめっちゃ珍しい先生だね . 笑」
「うん . 笑、だから脱走も意外と簡単 . 笑」
「じゃ、売店で刃物買い放題じゃん笑」
「そーそー、めっちゃ溜まってる笑」
「頂戴頂戴!!笑」
「あげる、あげる笑」
照と二人でめっちゃしょうむない話をしていると、
薮先生が、
「お前らってさ、あの事件の事、忘れてんの？」
っていきなり聞いてきた。
当たり前だけど、あの事件の事は忘れるはずがない。
そっと照を見ると、泣きそうな顔してこっちを見てた。
俺はもちろん、
「忘れるはずないでしょ。」
と答えた後で、
「あの事件があったから、照も俺も生きれてるんだよね。だから、逆に感謝してる。ありがとうって思ってる。あの事件は凄く悲惨な事件だったけど、あの事件があったから今の俺達がいるんだよ。でも、できるだけあの事件には触れてほしくない。辛い思い出だから。」
と言った。
薮先生は、一言、
「ごめん。」
とだけ言って病室を出ていった。
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有あり - 更新楽しみにしています。大ちゃんの過去が早く知りたい！ (2015年4月26日 22時) (
レス) id: bbeb7e6b6c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新楽しみにしています(*^。^*) (2013年12月11日 16時) (レス) id: ca1c7911c8 (このIDを非表示/違反報告)
せつな(プロフ) - 裕翔くんお願いします!! (2013年12月7日 18時) (レス) id: 7957b48f41 (このIDを非表示/違反報告)
優羅♪ - かなさん» リクありがとうございます。了解です。遅くなるかもしれませんが、書かせていただきますっ。 (2013年7月16日 12時) (レス) id: e1f29058fb (このIDを非表示/違反報告)
優羅♪ - みぽりんさん» わわっ...今までで一番好きな作品ですか!?めっちゃ嬉しいですっ。更新頑張ります。 (2013年7月15日 17時) (レス) id: e1f29058fb (このIDを非表示/違反報告)
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