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「私はどうせ、ダメダメだから!なんにも出来ないからって!Aも私を見放すんでしょ?ねぇ、ねぇ!?」
「ユイ、可笑しいよ。どうしたの?」
「可笑しい?私可笑しい?猫かぶってるから、可笑しいの?」
「違うよ!」
「嘘嘘嘘!!嘘だよ!!」
「ユイ……どうしちゃったの、ホントに……」
ユイ、狂っちゃってるよ。
言葉使いも、なんだか幼くなった気がするし。
どうしてこうなったの?
「私はなーんにも出来ないもんね!それを見下して楽しんでるんだもんね!」
「見下してなんかいない!ユイは、ユイは……なんでも出来る、凄い子だし……!」
「嘘だよ……そんなの、嘘だよ……みんな、いっつも私を見て笑うじゃん!!私が教室に入ってきたら、笑って見下して……見下、して……み、くだ、し……__」
ユイが席についた。
そして、机に頭を伏せて、泣き出した。
私は戸惑って、何をすればいいか分からなくなった。
何をしたらいいのか、他の人に教えてもらいたくて周りを見回した。
そして、幻滅した。
皆、「はやくなんとかしろよ」って顔で見てる。私を見てる。
眉を寄せて、私を若干睨んでる。
なんで、どうしてそんな顔出来るの?
でもそこで、数人の子たちがうつ向いているのを見て、驚いた。
しかも、その子たちはよく見たら、ユイとノアと同じ小学校出身の子だった。
六月くらいの頃だったか。
総合の時間のとき、何もすることなかったから、同じ小学校出身の子たちでグループを作って、思い出話でもしよう、ってことになった。
その日はたまたまノアは休みだった。
私はそのときいつもよりは喋れてた。思い出話を。
結構私がやらかしてしまったときの話もあって、ちょっと恥ずかしかった。
皆揃って「Aちゃん変わったね」って言ってた。
……私達は楽しんだ時間。そのとき、ユイたちの小学校はあまり喋っていなかった。
後でユイに聞いたら、「あまり記憶残るようなことなくてさー」って言ってたけど……。
もしかしたら、「話したくなかった」んじゃないか?
皆に残っている思い出が、とても嫌なものだったから。
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作者名:ムクロねこ | 作成日時:2015年7月6日 0時