学校行きたくない (ページ2)

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朝。
それは憂鬱な日の始まり。

そんな朝、私は学校の自分の教室にいる。

六列ある机の列の真ん中の列の前から四番目の席について本を読んでいる。
ちなみにファンタジー。児童文学書だ。
そこら辺のラノベより良いし、何より内容の深さが違うよね。
挿絵もないから色んな想像が出来るし、挿絵がないぶん、ページ数もうくし。

「でな、今日部活サボろうと思うんだわ」
「うわ、わりぃ!」

堂々とサボる宣言すんなよ。
男子って低脳なの？
少なくとも、こいつらは低脳よね？

本を読みながら、耳に入ってくる騒音につっこむ。

「えー、あんたもぉ？私もなんだけど!部活とかダルいし!」
「お前もかよ!」

ごめん。男子諸君ごめん。
やっぱりこの女子の方が低脳でした。
ぶりっこみたいな声を出した雌豚の方が低脳でした。

ってか皆黙れないのかな？
そんなに大声出さなくても声聞こえるでしょ？
小声で話せ、小声で。
ちなみに、その小声というのは普通の声のボリュームな。
お前らからしたら小声ってこと。

………あー、ダルい。
部活行った方が楽かなあ。

とにかくなにがなんでもこのクラスから出たい。
このクラス嫌い。

「おはよー、A」

暗いことを考えてると、友達であるユイが話しかけてきた。

「おはよ」
「もう、暗いなあ!」
「まぁね」
「明るくいこう？明るく!」
「そのうちね」
「そのうちじゃダメ。Aはいつになったら私以外と話すようになるの？」
「知らない」
「……はぁ」

私の机の前でため息をつくユイ。

ユイはこのクラスでの私の唯一の友達だ。ユイだけに。
そして言うと、彼女、佐藤ユイはこのクラスのムードメーカー的存在である。
つまり、根暗で本ばかり読んでる私とは逆の存在ってこと。
ちなみにユイは可愛い方らしい。あくまで他の人の意見なのだが。

「そんなことじゃ、高校で孤立するよ？」
「ちなみに今それと似てる状況」
「私がいるじゃん」
「ユイがいないとそうなの。それに、高校はまだ先。今は関係ない」
「関係あるよ…来年受験生だしさ…」
「うん。そういうことにしとく」

私は適当に話を流した。
ユイはまた、ため息をつく。

「Aは面白いのに。もっと皆と話せばクラスの中心的存在なのに」

それは断固否定する。