第九話 ページ9
〜GACKTside〜
ジャニーさんの電話が終わったあと脳裏に思い浮かぶのは彼女との出会いだった。
考えても何も始まらないことは自分でもわかっているはず。なのに、それができない自分がいる。
A巻き込みたくない。でも、彼女の意思を尊重しなければいけない。会議が終わったあと、Aが僕のことを心配そうに見つめながら、声をかけてきた。それほど、僕の顔が暗かったんだろう。
僕は、彼女に『後で、話す』とそれだけいい、やり残している仕事に集中した。
そして、夜になり彼女がいるであろう寝室へと足を運び、扉を開けると資料に目を向けたまま集中しているAの後ろ姿。
僕は彼女に気づかれないように後ろから抱きしめた。
貴「旦那様?」
君のその声が聞こえなかったほど、僕は一体何に悩んでいるんだ?
そんなことを思いながら返事をしようとすると、
貴「楽斗?」
G「..っ!?」
驚いてしまった。最後に名前を呼んでくれたのは、挙式を挙げる前の日だった。
懐かしい。
僕は抱いていた彼女の体から少し離れると彼女の方から僕の方へ向いてくれた。
貴「どうしたの?電話が終わって帰ってきてからずっと様子が変だよ?私にも話せないことなの?」
このまま黙っていたとしても、話をはぐらかそうとしても、Aには見破られてしまう。
仕方ない、話そう。
G「落ち着いて、僕の話を聞いてくれる?とても大事なことなんだ。いいね?」
貴「わかった。」
G「実は...」
電話で交わしたことをすべて話した。約束のことも全て。
話終わったあと、怒ってはいなかったが、相変わらず両手が小刻みに震えていた。
本当に、Aには、申し訳ないと思っている。
案の定、彼女はなぜ、ジャニーさんが自分の存在を知っているのかなどを聞いてきた。
僕のブログに載っている画像や動画を見てわかったんだと思うといえば、納得してくれた。
返事をどうするのかと彼女に質問すれば、
『昔の約束覚えてる?』だった。
覚えているに決まっている。昔、君にあった時から一度も忘れたことがない。
“あんな光景”を見れば、誰だってそうさ。
彼女がそういうということは、了承の意味になる。
彼女の気持ちも聞けたことで、心が少し楽になった感じだった。
僕が、意地悪な行動するとすぐに顔が赤くなりそっぽを向いてしまう。
そのまま抱きしめて横になり、しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた。
G「寝てる(笑)」
全く、困った奥さんだ。
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作者名:ハルル | 作成日時:2018年2月5日 9時