時代が変わろうとも宿儺の姉［両面宿儺］

九話 ページ11

「お土産じゃない。僕が帰りの新幹線で食べるんだ」

「後ろ！！」


現代の五条が悠長に話しているとウニくんが声をかけた。


「生徒の前なんでね、カッコつけさせてもらうよ」


ハハッ相変わらず強いな。時代が変わろうとも六眼と無下限呪術の抱き合わせの強さは変わらんか...。


「全くいつの時代もやっかいなものだな。呪術師は」


ドゴォォン！！


「だからどうという話でもないが」

「！！」

「7、8、9」


宿儺指1本の力では五条に勝てる訳ないか。


「そろそろかな」


五条の声を合図に宿儺の模様が消えていく。


「おっ大丈夫だった？」

「驚いた。本当に制御できてるよ」

「でもちょっとうるせーんだよな」


そういながら自分の頭を叩く虎杖君。


「それで済んでるのが奇跡だよ」

トン


五条の指が虎杖君の額に触れると倒れた虎杖君。


「何したんですか」

「気絶させたの」

「これで目覚めた時宿儺に体が奪われていなかったら彼には器の可能性がある」

「さぁてここでクエスチョン！彼をどうするべきかな？」

「....仮に器だったとしても呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です。でも、死なせたくありません」

「...私情？」

「私情です。何とかしてください」

「クックック。可愛い生徒の頼みだ。任せなさい！」


そういいグッドサインをした五条。
トントン拍子で話が進んでいったな。
さて...私の番か。

下を見れば五条がこちらをニヤニヤしながら見ていた。
あいつ五条の生まれ変わりじゃないだろうな...？
行動がどこか似通っている。

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