ﾘｸ）��mt,zk ページ8
※暴力表現を含みます。
苦手な方はブラウザバックお願いします。
***
AGE
mt*17,you*16,zk*14
side * zakao
俺は幸せだ。
大好きなお兄とお姉と三人で暮らして、一緒に食卓を囲み、同じ屋根の下で寝起きする。
お兄とお姉はいつだって俺に優しいし毎日が楽しいし幸せなんだ、そう。
でも…俺は、幸せじゃなかった頃を知らない。
正確には“覚えていない”“思い出せない”。
父さんと呼んでいた人の顔は思い出せないし、思い出そうとすると吐き気がするばかりだった。
***
mt「っんぐ…！」
『お父さんもうやめっ、きゃあ！』
mt「もう…っぅが！」
『やめて…ごめんなさい！ごめんなさいっ…！』
***
まただ、またこの夢だ。
真っ暗な世界に独り浮いた俺の耳に聞こえるお兄とお姉の声、叫び。
だらだらと汗をかきながら飛び起きると、横で寝ているお姉も起こしてしまう。
『ん、ザカ？…大丈夫、大丈夫よ』
お姉は眠そうに目を細めながら何も聞かずに背中を擦ってくれる、それだけで俺は落ち着いてまた布団に潜り込む。
***
side * you
最近ザカが夜中によく目を覚ます。
夢見にお兄と私の名前を呼びながら汗だくで飛び起きる弟は、もう見ていられないものだった。
ザカを産んですぐ、早くに亡くなった母が残していったのは、私たちへの大きな愛と父からの日常的な暴力だった。
せめて一番下の弟だけでも守りたい、それがお兄と私の思い。
かくれんぼだよ、と押し入れにザカを隠して私たちは痛みに耐えた。
耐えて耐えて耐えた先で、密かに貯めたお金を持って私たちは三人で家を逃げ出した。
命からがらと言ったものか、母方の親戚の手も借りて今では幸せな生活を送っていたはずだった。
暴力のショックから失った記憶が少しずつザカを侵食し始めている。
思い出すのも時間の問題かもしれない…でもそんな事は誰も望んでないの。
***
mt「A」
『なに？』
mt「俺たちこれから、どうしようか」
『…ん』
ザカを寝かせた23時過ぎ…そっとお兄が声を零す。
mt「俺、俺さ…」
虚ろな視点の中に、揺るがない真っ黒な光が見えた。
『…お兄が決めたことなら、Aはいいよ』
上手く笑えているかな、恐怖と希望の入り混じったこの感情で。
死を感じたから生きたいと思った、それだけは父に感謝しているの。
だから同じこと…しっかりと感じてもらわないと。
私たちの大事な弟を暗闇から救い出すために…
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non - リクエストありがとうございました！めっちゃよかったです！もう一度リクエストよろしいですか？ペケとマサイで虐待的なのがみたいです。何回もスミマセン (2017年8月22日 13時) (
レス) id: eff1952dd5 (このIDを非表示/違反報告)
みのり(プロフ) - 小百合さん» よろしくお願いします (2017年8月8日 10時) (レス) id: 600a1e4946 (このIDを非表示/違反報告)
kokoko - お願いします (2017年8月8日 10時) (レス) id: 2d204d6533 (このIDを非表示/違反報告)
小百合(プロフ) - kokokoさん» kokoko様*かしこまりました！更新ゆっくりになってしまうかもしれませんが、書かせていただきます！ (2017年8月7日 23時) (レス) id: 7d623ddfd1 (このIDを非表示/違反報告)
kokoko - 度々申し訳ありませんが高橋家の思春期系を書いて下さい！ (2017年8月7日 23時) (レス) id: cf78f84345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小百合 | 作成日時：2017年7月31日 17時
