��ms ページ5
side * masai
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ms*22,you*19
***
朝から妹と喧嘩。
マサ兄なんか大っ嫌い、と言って今さっきマンションを出て行った。
その時は俺も意地があって勝手にしろ、と言ってしまったけど…
そんな俺はソファに体育座りで大後悔中である。
妹は大学進学と同時に、一足先に上京していた俺のマンションへ転がり込んできていて、今は二人暮らし。
家事や家賃なども二人でやりくりして、まだ1か月程だが仲良くやってきたのに…
***
体育座りのまま自分なりに考えたが、結果は全く平凡なもので、妹にちゃんと謝ろうと思った。
そうと決まれば、まずはあいつを探しに行かなければ。
…探す？
そうだ、あいつはこっちに来てまだ日も浅いし、道に迷ったり変な輩に絡まれたり、どこかで怪我でもしてたりしたら…
考え始めたらいてもたってもいられなくなり、椅子の背もたれにかかったパーカーを羽織って、スニーカーを履いて勢いよくドアを開ける。
ゴンッ
『いでっ』
「え」
『あ』
鈍い音がした方を見ると、地べたに体育座りをするAが目に入り、何だか間抜けな声が出た。
「え、ちょ、何してんの」
『別に…行くとこなんかないし、その、ちょっと…反省っん』
自分で聞いておきながら、聞き終わる前に俺はAを抱き締めた。
『マサ兄？ちょ、泣いてる？』
「っ…泣いてない」
『ん、ごめん』
「俺こそ、ごめん…」
***
部屋に戻った俺はまずコーヒーとココアを淹れ、小さくなってソファに座るAの前に置いた。
いくら春先でも、薄着で外にいればいくらかは寒い。
俺は冷えた妹の手を取ってごめん、と言った。
Aも小さい声でごめんなさい、と言う。
ん、と返してもう一度妹を抱き締めた。
俺たち兄妹の仲直りはいつもこう、子供の頃から変わらない。
すると安心して疲れてしまったのか俺の腕の中でうとうとし始めるA。
大きくなったなぁとオヤジ臭いことを思いながら静かに寝室に運び、ベッドに寝かせてやるとすぐに規則的な呼吸をし始めた。
「ありがとな、俺の為に」
徹夜で作業をし続ける俺を思って叱ってくれたこいつを、蔑ろにしてしまってから始まった今日の喧嘩。
不安そうに眠るAの手を握ってやれば、少し微笑んだように見えた気がする。
「おやすみ」
明日の朝はAの好きなものを作ってやろう。
そんな事を考えながら、そのまま俺もベッドサイドで目を瞑った。
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non - リクエストありがとうございました！めっちゃよかったです！もう一度リクエストよろしいですか？ペケとマサイで虐待的なのがみたいです。何回もスミマセン (2017年8月22日 13時) (
レス) id: eff1952dd5 (このIDを非表示/違反報告)
みのり(プロフ) - 小百合さん» よろしくお願いします (2017年8月8日 10時) (レス) id: 600a1e4946 (このIDを非表示/違反報告)
kokoko - お願いします (2017年8月8日 10時) (レス) id: 2d204d6533 (このIDを非表示/違反報告)
小百合(プロフ) - kokokoさん» kokoko様*かしこまりました！更新ゆっくりになってしまうかもしれませんが、書かせていただきます！ (2017年8月7日 23時) (レス) id: 7d623ddfd1 (このIDを非表示/違反報告)
kokoko - 度々申し訳ありませんが高橋家の思春期系を書いて下さい！ (2017年8月7日 23時) (レス) id: cf78f84345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小百合 | 作成日時：2017年7月31日 17時
