幸せ20個目 ページ20
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結局残りの2人はヒーロー科の適当なところに(人使が)声を掛けて操ることにした。
｢…なんなら私も操ってみる？｣
3分の1だけ意識があったとして、何が出来るわけでもなかろうし。
軽い気持ちで掛けた声に、人使はポカンと呆けた顔を晒した。
｢操られたいのか？｣
｢いや全く。｣
そういう趣味は無いしね。
……無いよ？
｢1人だけ違う思考なのもやり辛いかと思っただけさ。｣
付け足せば納得したようで、なるほど。なんて呟く。
｢……何となく…、Aには使いたくない。｣
｢ほーん？｣
それならいいけど、と流して声を掛ける様子を眺める。
ほんとに便利だよなぁ人使の個性。
言葉にする程野暮では無いけど、やっぱり悪用とか考えちゃうし。
ぼんやりそんなことを考えてると声がかかった。
｢A上乗るか？｣
男女の違いを気にしたらしい人使が、騎馬の上に乗ることを提案したらしい。
｢えっ、嫌だけど……？｣
だって目立つじゃん。知らないけど。
後上位の人たち怖いし……？
爆豪って彼とか紅白髪の彼とかと対峙したら何も出来ない……。
というか
｢……騎馬戦、私マジで何も出来んぞ。｣
騎馬になれば当然両手は塞がれるし、かと言って上に乗ろうが触れられる物が無い。
騎馬さん達の服とか？男のストリップショーとか誰得だよやめろやめろ。
｢上は上でやり合うだろうよ。｣
｢……まぁ、そうだろうね。｣
1位の彼とか、さっき上げた怖い2人とか、自分のポイント死守するだけで残れそうだしね。
やり合う必要があるのは、私達下位組って訳だ。
｢……金髪に触られたら人使、応えんなよ。｣
｢金髪？｣
あ〜くっそ、自由が売りの雄英流石。
金髪大量じゃないかもう
｢物間寧人。君が校舎で私と共に居る所を見掛けたヒーロー科。｣
｢なるほど？｣
私が与えられるせめてものヒントだ。
……まぁあの寧人くんがここで私に吹っ掛けてくる確率は低いだろうけど。
｢自爆すんなよ寧人……。｣
恐らくクラスメイトであろう人達と笑顔で会話する寧人を見遣る。
こちらのことは気にもしていない様子。
まあいいけどねっ、存分に奮闘したまえっ！知らねーもんばーか。
｢始まるぞ。｣
｢あいあい。｣
人使の声に意識を戻して騎馬を作る。
さて、第2種目。
始まるぞ。
□□□□□□
感謝御礼2
ランキングお気に入り評価コメント、本当にありがとうございます。嬉しいです。
更新、すみませんがゆっくりお待ちください。
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ふわ(プロフ) - いゆ。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！更新も話の進みもゆっくりにはなりますが、また見ていただけると幸いです……！ (2019年4月1日 14時) (
レス) id: fce397dad0 (このIDを非表示/違反報告)
いゆ。(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！物間くんも心躁くんも好きな私にとってはすごく好みな作品です…！更新頑張ってくださいね！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: ee86b7a9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ | 作成日時：2019年2月9日 2時
